南足柄市消防団の団長として南足柄の防災活動の中心を担う 菊地 真樹さん 南足柄市広町在住 53歳
いざという時、最前線
○…総勢198人の団員をまとめるべく4月に南足柄市消防団の団長に就任した。団は2年前から効率的運営のため、9分団から7分団制に変更した。火災や最近頻発する集中豪雨などの自然災害時の対応、火災予防の広報活動などに尽力する。3月には全国約2200団の中から優秀消防団として特別表彰「まとい」も受章している。「南足柄は伝統的に消防意識が高く、消防署員の後方支援だけでなく、いざという時には最前線にたち、”火を消す消防団”としての活動してきた」と胸を張る。
○…消防団には1997年に入団した。07年からは分団長に就任、4年間務めた後、慣例で一時団員を退いた。19年に周囲の強い後押しを受け、本部の副団長に就任した。コロナ禍、団の活動が制限され厳しい運営を強いられる最中、団を支えてきた。「皆さん仕事がある中、積極的に活動していただいて助かっている。指示しなくても自発的に動いていただいている」
○…妻と2人の息子の四人暮らし。近隣の製造業の会社に勤める。趣味は10年程前から始めたロードバイクで、休みになると地元・足柄の山で懸命にペダルを漕ぐ。その距離は毎回約60Kmにも及ぶという。「山を登り切った時の達成感が魅力。足柄は自転車に適した山々が多いので恵まれていますね」
○…ここ数年、広報活動を行う機能別団員による積極的なPR活動もあり、少しずつ団員も増えてきてはいる。しかし、継続的な課題であることは変わらない。分団長も大半が40代で、本部の理事も50代が中心だ。「若い人が自分の意見を出し合い、活動しているのが特長。その良い風土を、私たちの後の世代に引き継いでいきたい」と優しい笑みをみせた。
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