足柄 人物風土記
公開日：2024.07.13
南足柄市食育ボランティアぱせりの会の会長として料理教室などを行う
小野 清美さん
南足柄市関本在住 70歳
時代に即した健康料理を
○…市の食育ボランティア講座を修了した人で組織する「ぱせりの会」。現在の会員は39人で、主な活動は市民向けの料理教室の開催など。コロナ禍で教室を開催できない期間はレシピ集を２冊刊行した。「肉団子のコーン蒸し」「炊くだけピラフ」など、考案した野菜を中心とした健康メニューを、写真と会員が描いたイラストを添えて紹介する。「パセリは主役ではないが料理を引き立てる食材。私たちも地域住民の健康促進に、少しでも役立つお手伝いができれば」
○…１９６４年に設立された会には96年に入会した。昨年、会長に就任してからは、月１回で定例会をスタートさせ、栄養士を講師に招き、食育の勉強を行っている。「専門家の意見を聞くようになってからは、教室などで扱う献立の幅も広がりました。料理の説明にも説得力があるので助かっています」と優しい笑顔をみせる。
○…小田原市生まれ。結婚とともに南足柄市に移住し、定年までは介護福祉士として働いた。ママさんバレー、スキー、ゴルフと体を動かすことが大好きで、３年前からはボウリングに夢中になり、週２回ほど通っている。「健康には食べ物が一番大切ですが、適度な運動も重要です。できる範囲で体を動かしていきたいですね」
○…家事などの合間に一息つくと、「この食材は体のどの部分に良い」などと考える日々。会としては今年、特に”カルシウム”を中心にする方針。料理教室もこれまで主な対象にしていた、子どもや男性だけでなく、若い母親などへも広げていく意向だ。「時代によって求められる調理方法も変わってきます。電子レンジで簡単に料理できる料理を開発し、伝えていきたい」と強い探求心を垣間見せた。
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