足柄 人物風土記
公開日:2026.06.06
足柄民謡・舞踊連合会の会長を務める 斉藤 久男さん 南足柄市生駒在住 83歳
地域の音色消さぬため
○…南足柄市文化会館小ホールで6月7日(日)に開催される「第41回足柄民謡・舞踊連合会発表会」。1市5町の団体で構成される同連合会のまとめ役として、今も現役で奔走する。「気づけば第1回から41年。よくここまで続いてきたものです」と、穏やかな笑顔で振り返る。今回の発表会では、地元への感謝を込め、『あしがら金太郎音頭』を披露する。
○…秋田県出身。幼少期からラジオの民謡番組に親しんで育った。中学卒業後に集団就職で小田原のパン屋に就職。その後は秦野の企業で34年間勤め上げた。24歳で結婚を機に南足柄市に家を建てて定住。これを機に、民謡指導を行っていた、いとこの矢野二久男(ふくお)氏が会長を務める「二久男会」へ参加。本格的に民謡の道へ入る。その後、師匠が80歳近くになり会の高齢化が進んだことから、「会の灯を消したくない」との一心で、「矢野二久男」の名と運営を引き継ぎ会長となった。
○…1985年に足柄周辺地域の各団体の活動を一つにまとめ、広く知ってもらおうと、仲間と連合会を立ち上げた。その1つである二久男会では週に1度、北ノ窪公民館に集まり、約10人の弟子に尺八や三味線、唄の指導を行っている。個人では全国大会にも出場し、準優勝や3位入賞の実績を持つ実力派だ。「民謡は土地の言葉や生活の営みがそのまま唄になる。全国規模の大会に出るたび、その土地ごとの言葉の出し方に出会えるのが勉強になる」とにこやか。
○…「だんだん新しい歌を覚えるのも大変になってきたし、そろそろね」と、後継者の登場に期待を寄せている。それでも「いつも発声しているせいか、まだ健康でいられるのはありがたいこと」と民謡への情熱に衰えはない。
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