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足柄 人物風土記

公開日:2025.03.01

開成町消防友の会の会長として地域防災に務める
浅井 佐一さん
開成町宮台在住 76歳

地域の目で火災予防を

 ○…消防団副分団長以上の経験者によって構成される「開成町消防友の会」の会長を務める。会員は20人。現役団員への協力や後方支援が主な活動となるが、3月1日の「春の火災予防運動防火キャンペーン」は、単独で主催する唯一の活動になる。開成駅前ロータリーやマックスバリュ町内2店舗前で、オリジナルメモ帳などを配布しながら、火災予防を歩行者などに呼び掛ける。「町民の防災意識が少しでも高まればうれしいです」

 ○…高校卒業後すぐ、町消防団第3分団に入った。「先輩の訓練に対する姿勢を見て多くのことを学びました。昔は実際に消火活動を行うことも多かったので緊迫感がありました」と振り返る。43歳で団を退団するまで活動し、地域一体となった準備の大切さを実感してきた。「放火が連続して起きた事件もありました。放火防止や初期の火消しは住民の目がとても大切になりますね」

 ○…妻と息子2人の4人暮らし。これまで小中学校のPTA会長、自治会長などを務め、現在もシルバー人材センターの理事長を務めるなど地域活動を積極的に行う。「開成に生まれ育ててもらいました。私のできることは何でも協力していきたい」と町への愛着は人一倍強い。

 ○…1988年に発足した開成町ホタルの里づくり研究会の代表幹事として、ホタルの生育にも携わる。「子どもの頃は歩いていると顔にあたるほど見られたのですよ」と話すが、平成初期頃にはその姿を消していった。幼虫や餌となるカワニナ放流など、住民参加による保護活動の結果、初夏には観賞できるほど復活してきた。「コロナ禍で活動が制限され、数も減ってきています。また、増えるように頑張っていきたいですね」と目を輝かせた。

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