山北で行われる「こどもコンサート」実行委員会の会長を務める
佐野益久（みつひさ）さん
山北町山北在住　68歳

こどもたちの活動に光を

　○…「次世代を担うこどもたちに発表の場を提供しよう」と25年前、山北地区の住民有志で立ち上げた「こどもコンサート」。毎年、夏休み期間中に開かれ、今年は８月23日（土）、午後１時から山北町立生涯学習センターで行われる。県西地域で活動する太鼓、和洋楽器、コーラス、ダンス、お囃子など計７団体、１５０人余りが出場する。「こどもたちが日ごろの練習の成果を披露する姿を見ると感動します。ぜひお越しください」と呼び掛ける。

　○…２０１１年、知人に誘われ、コンサートに携わるようになった。23年、コンサートの常連である川村囃子山北保存会の会長に就任。時期を同じく、実行委員会の12代目会長も引き受けた。「４半世紀を経て、だいぶ浸透してきました。毎回２００人以上の方が来場しているんですよ」と胸を張る。発表を控え、子どもたちの練習も最終の段階に入り、熱がこもってきている。今年の合い言葉は「共に立ち上がろう」だとか。

　○…趣味は高校から続けるロックバンド。ドラムを担当し、今でも当時の仲間と年に数回のライブを開く。憧れは矢沢永吉のキャロル。「騒音の関係もあるので、練習は自宅近くにある妻の実家でさせてもらっています。一番心の落ち着ける時間で、今でも週１回は行っています」と少し照れ臭そう。

　○…南足柄市生まれ。幼少期に山北町に引っ越してきた。現在も表具関連の会社を山北で経営する。地域活動にも積極的で、少年補導員、交通指導隊、青色申告会の山北支部長などを務めてきた。「山北は文化も歴史もあり、素晴らしい地域ですが、人口減などの問題もあります。地域振興には、子どもの活力が最も大切です」と力強く話した。