足柄 人物風土記
公開日:2025.09.13
山北町共和連合自治会の会長を務め、災害対策に力をいれる
浜田 登志郎さん
山北町皆瀬川在住 71歳
地域の力で孤立対策を
○…62世帯が加入し、山北町北部に位置する共和連合自治会。市街地から離れているため、災害時には孤立する危険性もある。災害の激甚化、頻発化が著しい中、備えを強化しようと、今年初めて町と合同で「孤立地域の防災」をテーマに訓練を行う。「能登半島地震では孤立集落が問題になりました。救援や支援物資が届かない状態が数週間続く可能性も考えられ、あらゆる状況を想定した備えが必要です」
○…熊本県で生まれ6歳で神奈川県に移住した。1988年に自然を求めて鎌倉市から山北町に引っ越してきた。地域活動は30代後半から25年間、地元消防団で活動、分団長も務めた。建設会社を定年後の現在も、フリーの建築デザイナーとしてまだまだ現役で「地域の皆さまに支えられてきました。私にできることは協力していきたい」
○…趣味はDIY。アンティークの日用品を収集する傍ら、自宅に山小屋やオープンガーデン、約3メートルほどある杜の灯台などを次々と手作り。地域ではちょっとした名所になっているという。気の置けない仲間と集まりパーティーをするのが日々の楽しみだといい「ピザ窯も自作。ここで焼くピザはとっても美味しいんですよ」とにこやか。
○…共和は一体感の強い地区で、交流の中心の場となるのが、廃校となった共和小学校を利活用してつくられた「町立共和のもりセンター」だ。現在、同センターのセンター長も務めるなど、地域のまとめ役として奔走中。6月からは定期的に広くサロンの中で、防災訓練に向けて、災害学習や無線練習、安否確認、救出訓練などの準備を行っている。「訓練を始めてから出席率も上がりました、防災への意識の高まりを感じています」と話した。
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