足柄 社会
公開日:2026.05.23
神奈川県南足柄市 東京大学植物標本室の研究員大野さん 新種の雪割草発見 狩野の温室で2000株を育成
南足柄市に拠点を置き雪割草の研究を行う「ワールド・ヘパティカ・ラボラトリー」代表の大野好弘さん(52)が2月に、熊本県天草地方で雪割草の新種を発見した。3月に開催された日本植物分類学会で「アマクサスハマソウ」として発表された。
大野さんは東京大学植物標本室の研究者でもあり、これまでも「アシガラスハマソウ」など数々の新種や変種を発見してきた。今回の発見は、熊本大学、東京農業大学、東京大学との共同研究によるもの。ミスミソウと思われていた写真を見た大野さんが葉の数や形の違いに気づき、ゲノム解析を行った結果、従来のミスミソウとは系統の異なる独立した「種」であることが証明された。
研究の拠点となるのは、狩野にある約30平方メートルの温室だ。ここには世界に分布する全32種の雪割草属を含む、約80種・計2000株ほどが栽培されている。大野さんはこの温室で自生環境を再現しながら植物を育成。ここで育てた個体を東大などの研究所へ送り、さらに詳細な分析に繋げている。
「12歳の時に雪割草に出会ってから、珍しいものへの興味が研究の原動力」と語る大野さん。来年開催の横浜世界花博(GREEN×EXPO 2027)では雪割草の展示も予定している。南足柄の小さな温室で育てられた草が、植物研究の一端を担っている。
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