秦野警察署(石井孝署長)で8月4日、新人警察官を対象とした『懸垂降下訓練』が行われた。
同訓練は、沢など厳しい地形でも素早い救助を行えるようにと新人が配属されるたびに実施されている。県下54署の中でも、新人に対して降下訓練を行っているのは秦野署のみ。
今回訓練を受けたのは、7月29日付で地域課に配属された新人警察官の海野明夫さんと伊藤康弘さん。訓練場所となったのは、同署北側にある高さ約20mの垂直な壁。2人は自らロープを腰に巻きつけ、合図とともに壁を一歩ずつ降下した。この壁は同署が現在の場所に移転した際に特設されたもの。
海野さんは「訓練だと思わずにやった。実際の現場では細心の注意を払い救助にあたりたい」と話した。また、東日本大震災の被災地となった福島県出身の伊藤さんは「地元ではたくさんの仲間が頑張っている。被災に負けないように自分も頑張り、秦野市民のために少しでも役に立ちたい」と話した。
秦野署管轄内には丹沢山塊があり、山での遭難者救助も任務となっている。交番や駐在所、パトカー勤務の署員で山岳遭難救助隊(61人)が構成され、市民や登山客の安全を守るために日々活動を行っている。
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