「プロ視点」で商店街活性化 市がアドバイザー派遣
秦野市が4月から、商店街の活性化支援策として「商店街魅力アップ研究アドバイザー派遣制度」を開始した。専門的な知識や経験を持つアドバイザーを商店街に派遣し、イベント等事業の評価や、指導、助言などを通して、「魅力的で活気のある商店街の形成を支援する」ことが狙い。
担当の市商工課では、「これまでも、それぞれの商店街が集客アップを目指して工夫しながらイベントを実施してきた」とする一方で、イベント効果が一時的で恒常的な集客につながっていないことに頭を悩ませている商店街も多いと話す。
新設の制度では、「よりアピール力のあるイベントを行いたい」「名物商品を開発したい」「商店街の運営や将来のビジョンについて考えたい」など、それぞれの商店街から寄せられる要望に応じて、市がアドバイザーを選定して派遣するのが特徴だ。
商店街側は、専門的な知識や経験を持つアドバイザーから、より具体的な助言や指導、情報提供などを受けながら、それぞれの課題解消に役立てることができるという。
市では派遣するアドバイザーとして、中小企業診断士、イベントプランナー、成功事例を持つ商店街の会長、大学教授などを想定しており、相談内容によって幅広く対応する考えだ。
同制度は商店街、有志の商業関係者による商業活動研究グループ等が利用できる。費用は無料で、アドバイザーの派遣は1団体で年間3回まで。派遣実施後に、アドバイザーから市に報告書が提出される。
市商工課では「商業環境が変化するなかで、時代に即した商店街活動を考えるきっかけとして制度を活用してもらいたい」と話している。
柳町商店会で、初の実施例
渋沢駅北側の柳町商店会(桐山浩幸会長・会員数84)が4月20日、アドバイザー派遣制度を初めて利用した。同日の丹沢まつりに合わせて実施したイベント「フラワータウン柳町おまつりひろば」について、改善点の指導を受けることなどが目的だ。
当日は、ソーシャル・プランナーが派遣され、イベント会場を視察したり、独自開発商品「やなぎそばけんちん」「ちくピータルタル」の説明を聞いたりした。同商店会では、5月下旬に再度派遣を受ける予定だ。
桐山会長は、「アドバイザーは大変話しやすく、こちらの現状などについていろいろ話を聞いてくれた」と印象を話し「自分たちだけの考えではイベントがマンネリ化してしまう。若く柔軟な思考を活かすためにも、専門家の外部の視点でアドバイスをもらいたい」と効果に期待を寄せた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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