小田急線渋沢駅で2014年12月23日から故・坂井泉水さんがボーカルを務めたZARDの楽曲の駅メロがスタートした。上り線ホーム「負けないで」、下り線ホーム「揺れる想い」がそれぞれ始発電車の到着に合わせ鳴り響いた。
駅メロ初日に記念ピンバッジを先着300人に配布するという情報は全国のファンに瞬く間に浸透。23日当日は、始発に乗ってきた人、マンガ喫茶で一夜を明かした人など茨城、名古屋など全国からのファンが押し寄せた。渋沢駅構内は早朝から多くの人で溢れ、午前10時の整理券配布の1時間半前には定員に達した。定員締切と知りながらも諦めきれずに並ぶファンの姿もあった。
先頭に並んでいたのは都内在住のファン歴約20年の佐々木浩二さん。前日の午後2時半頃から並んでいた。昨年12月の東京駅開業記念スイカ販売での混乱をニュースで知り「一番最初に並んでいれば絶対もらえるはず」と渋沢駅で夜を明かすことを決意した。
学生時代、山岳部に所属し、丹沢・ヤビツ峠登山のため渋沢駅を利用していた。一夜をともにしたのは登山に明け暮れていた当時のシュラフだ。
ピンバッジを手にした佐々木さんは「大ファンのZARDの曲と山でお世話になった渋沢駅が線で繋がった。感激です。もったいなくてピンバッジはつけられそうにない」と感慨深く笑顔で話した。
当日、改札前では古谷義幸秦野市長、渋沢駅駅長らが出席し、記念式典が行われ、駅メロの由来を記し、地元商店会の名前が入ったプレートも披露された。
故・坂井泉水さんは、学生時代を秦野で過ごし、渋沢駅は通学やデビュー間もない頃、都内のレコーディングスタジオに通う際に利用していた。
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