秦野市立西小学校(森泉誠司校長)で9月14日、福祉教室「中山さんの1日〜視覚障がいのある方の暮らしを知ろう〜」が行われた。
講師を務めた中山孝彦さん(堀山下在住・72)は、20歳の頃に目の病気になり徐々に視力が低下し、現在は家族や誘導ボランティアに支えてもらいながら生活を送っている。当日は4年生108人を前に、目が不自由な中でどのように暮らしているかを講話した。
起床から就寝まで時間の流れに沿って、「音声や文字版で時刻がわかる時計を使っている」「飲み物を注ぐときは指で量を確認する」「新聞は点訳したものを読む」などを紹介。ニュースが点訳された冊子を実際に触った子どもたちは、興味津々の眼差しで眺めていた。
中山さんは市内の温浴施設でマッサージ師として働いており、通勤は白杖を片手に1人でバスや電車を利用している。よく通る道は大丈夫だが、不慣れな道ではバスを間違えるなど大変な思いをするという。「点字ブロックを頼りに歩いているので、自転車が置いてあり困ることがある。上に物を置かないよう協力してくださいね」と呼びかけた。
子どもたちは「話しかけられた時に声の相手がわからなかったらどうするのですか?」など、積極的に質問をしていた。中山さんは「質問も多く、熱心に聞いてくれたので驚きました。子どもたちと触れ合えて楽しかったです」とにっこり。 森泉校長は「障害がある人の生活を知り、今後の行動に変化があるのでは」と話した。
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