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秦野 社会

公開日:2016.10.06

日照時間 過去10年で最少
米や野菜に影響も

 9月27日、気象庁が全国的に記録的な日照不足が続いていると発表した。東日本太平洋側では、9月中旬の日照時間が平年の4分の1程度となっている。秦野市に近い小田原市の気象観測所における日照時間は、1カ月で100・1時間。これは平年値の74%にとどまり、過去10年間の9月単月で、もっとも日照時間が少なったことになる。



 秦野市では、日照不足により農作物に影響が出ている。はだの都市農業支援センターの職員によると、長雨で米の収穫が遅れているほか、湿度が高いため米の乾燥作業が遅れ、できが芳しくないものも少なくないという。また、この時期に苗植えをする白菜や大根などの苗が病気になってしまうこともある。苗植えが遅れることで成長がずれ込むと、ほかの農作物と収穫時期が重なることも懸念されている。「全国的に同様の傾向があり、年明けまで影響していくと思われる」と職員は話す。



 日照不足が問題となる中、秦野市内の9月の降雨量は257・0㎜と平年並み(市消防本部)。昨年9月の334・0㎜と比べれば少ない。過去10年間で最も降雨量が多かったのは2010年で、592・5㎜。

 

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