地元に新しい名物を作ろうと鶴巻地区の商店会有志で立ち上げた「鶴巻『逸品』プロジェクト」が、初の商品「行者おむすび」を完成させた。鶴巻温泉駅北口近くで10月22日(土)に開催される「にぎわい市」で数量限定販売する予定だ。
プロジェクトの代表は、川上拓郎さん(50)。鶴巻温泉駅前で不動産会社を経営しながら、鶴巻温泉南町商店会や鶴巻商店会連絡協議会の会長を務めている。
「鶴巻の人の手で、地元の産物を使って商品をつくる。そのことで地域の活性化につなげたい」。呼びかけに、手を挙げたのは地元4商店会の20代から50代の男女13人。居酒屋や寿司店、イタリアンレストラン、からあげ店、洋菓子店など飲食関係や美容室や生花店、信用金庫、燃料店、生活サービス関連ほか様々な業種のメンバーが集まった。
地元自治会館で9月13日に初会合を開いて以降、第2回、3回と議論を重ね使用する食材や商品の方向性を検討した。
その中で出たアイデアが、丹沢や大山への山岳信仰から連想した、修験者が山中で持ち歩いたという「竹皮に包んだおむすび」。1個が米1合分と大きく、具は入れず、塩が強めにきかせてあるという。これを再現しながら、地元の食材でおかずを作り弁当として売り出そうという狙いだ。
アイデアを形にするべく10月4日、メンバーの店で試作を行った。用意したコメは、鶴巻で収穫された「さとじまん」という品種。粒が大きくモチモチした食感で冷めても美味しいという。
メンバーは炊き立てのコメを1個分に計量し、塩の量を調整しながら5個ほどにぎり、塩加減を決定した。続いてオリジナルのおかず「つるピートン」も調理した。地元の門倉種豚場の豚肉と鶴巻蜂園のはちみつ、芳甘菓豆芳の落花生を使った豚味噌漬けの肉団子だ。
それぞれを竹皮に乗せ、漬物を添えて包みひもで結んでついに完成。
プロジェクト発足から1カ月余り。川上さんは「商店会の活性化のために何か新たな挑戦を、という気持ちで始めました。地域の伝統、文化、風習などを取り入れ行者おむすびができ上がりました。商品を通して一人でも多くの方に鶴巻温泉を知ってもらい、訪れて頂ければ嬉しい」と話した。
イベント「にぎわい市」は10月22日、鶴巻温泉駅北口の中栄信用金庫鶴巻駅前支店の駐車場で午前10時から開催。行者おむすびはペットボトル「おいしい秦野の水」付きで500円で販売する(30個予定)。
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