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秦野版 公開:2021年4月9日 エリアトップへ

上大槻山嵜さん 親子でヘアドネーション 「医療用ウィッグに役立てて」

社会

公開:2021年4月9日

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「これからも続けていきたい」と話す山嵜麻衣さん(右)、陽香さん(中央)、優香さん(左)親子
「これからも続けていきたい」と話す山嵜麻衣さん(右)、陽香さん(中央)、優香さん(左)親子

 上大槻在住の山嵜麻衣さん(45)、陽香(はるか)さん(9)、優香さん(4)親子が、病気などで髪の毛を失った子どもに人毛の医療用ウィッグを届けるため髪の毛を寄付する取り組み「ヘアドネーション」を行っている。4月3日に、市内美容室「PANDOLA本店」協力のもと姉の陽香さんが2回目、妹の優香さんは初めてのカットを行った。

 最初にヘアドネーションを始めたのは、姉の陽香さん。小学校1年生の時、七五三のために腰くらいまで伸ばしていた髪を活用した。陽香さんの身内ががんを患い抗がん剤の副作用で髪が抜けた時、「こいういう取り組みがあって、同じような状況の子どももいるんだよ」と麻衣さんが教えたのが興味を持つきっかけとなった。

 「せっかく伸ばしていたので、切るなら病気の子のためにやったら喜んでもらえるかなと思った」と話す陽香さん。この時はヘアドネーションを行っている団体と提携している美容室をインターネットで探し、そのまま髪を寄付した。

姉の姿見て妹も

 初のヘアドネーションを終えた陽香さんは「髪を切るだけで誰かの役に立てることを初めて知ったし、すごいと思った」と直後に再び髪を伸ばすことを決意。絡まないようまめにブラッシングし、オイルを塗るなど手間をかけ髪質を保ちながら3年間伸ばし続けた。

 その姉の姿に、幼い妹も「やりたい」と髪を伸ばし始める。「全部はわかっていないかもしれませんが説明はしていて、『お友達にあげるんでしょ』と言って髪を切るのを楽しみにしていました」と麻衣さんは話す。

 また、麻衣さん自身も娘に誘われ、2年半伸ばした髪を1カ月前に切っている。いきつけの美容室であるPANDOLA本店がヘアドネーション用のカットに対応していることを知り、切った髪は自宅で保管していた。

次回に向け意欲

 担当した美容師によると、医療用ウィッグを作るには30束以上の髪が必要になるという。この日、陽香さんからは長さ31cmの髪を5束とることができた。「キューティクルがとてもしっかりしている」と、日々の手入れの成果も出ていた。

 姉の後に切った優香さんの髪と自宅で保管している麻衣さんの髪、3人分を前回と同じ団体に寄付するという山嵜さん親子。陽香さんは「頭がすっきりした」と話す一方、「また次に向けて伸ばします」と意気込みを語る。「病気の子が少しでも明るい気持ちになって元気に暮らしてくれたら」と笑顔で続けた。

美容室で3年間伸ばした髪を切る陽香さん
美容室で3年間伸ばした髪を切る陽香さん

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