秦野市教育委員会教育研究所では、市内小中学生の家庭学習向上を目的とした資料『家庭学習攻略本maNAVI(まなび)』を昨年2月に作成。今年3月には2020年度版が作成され、5月14日には市のホームページでも公開された。この資料の活用により、家庭学習時間の確保と習慣化が期待されている。
『家庭学習攻略本maNAVI』の目的は、児童生徒の家庭での自主的な学習=「家庭学習」のサポート。市教育委員会が2018年から茨城県水戸市や秋田県などの先進地区での視察を通して、家庭学習の重要性を感じたことから企画することになった。
保護者向け資料も
子ども向けの『maNAVI』は、小学校高学年から中学生を対象としている。家庭での自主学習で何をしようか迷ったときに使えるチャート図や、良いノートの例などが掲載されている。同時に、家庭学習の記録用紙として使える『学びのポートフォリオ』も作成。あわせて、保護者向けとして、子どもが効果的に家庭学習を進めるための環境の整え方などについて説明している『家庭学習応援団』も作成し、家庭学習をより後押しする。
初版ができた2020年2月には、当時の市内小学5年生と中学2年生に配布し、市ホームページにもアップした。新型コロナウイルス感染症による休校より前に周知でき、家庭学習により役立つことになったという。
「生活習慣」の内容を強化
さらに2020年度版では、学力向上に密接する「生活習慣」についてより強化した内容に。食育や読書などの学力との関係について詳しくまとめられている。
今年も今の小学5・6年生と中学3年生に配布。対象年齢に達していない小学4年生以下でも年齢に合わせてカスタマイズして使うことができるといい、実際に小学4年生向けに選定して、活用している学校もあるという。
小学生の家庭学習全国平均以下
秦野市の小中学生の家庭学習は全国学力調査の結果(2019年度)、小学生では「家で計画を立てて勉強している」に対する肯定的な回答が66・9%に留まり、全国平均71・5%を下回った。一方、中学生は「学校以外で1時間以上勉強する」に対する肯定的な回答が70・2%と全国平均69・8%をやや上回る結果となった。
市教育委員会では前年18年度より向上しているものの、小学生の結果が全国平均を下回ったことを今後の課題と捉える。『maNAVI』が家庭学習の時間の確保と習慣化の一助となることを期待している。
”学習迷子”の救世主に
市教育委員会の学校への聞き取り調査では、「家庭学習で何をすればいいか迷った時に活用している」「廊下に掲示し、どの学年も見られるようにしている」等良い反応があがったという。
「『NAVI(ナビ)』がなくても自分でできる子は使う必要はないですし、100%全員に使ってもらうことがゴールではありませんが、家庭学習は呼び掛けと継続性が重要です。こういった攻略本があることをぜひ知っていただき、保護者の後押しや、家庭学習法への参考になれば」と話した。
『maNAVI』等は市ホームページからダウンロードすることができる(https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1581729289062/index.html)。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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