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NHK大河ドラマ「青天を衝け」主人公 渋沢栄一が遺したもの 連載寄稿 第5回「ビバ渋沢栄一!」 エッセイスト・加藤正孝(鶴巻)

掲載号:2021年9月10日号

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K明治4年(31歳)、渋沢は会社設立のマニュアル「立会略則(りっかいりゃくそく)」を書いてますが多く読まれたようです。更に同年、政府は廃藩置県を断行しますがここでも彼は手腕を揮います。

Y立会略則は日本の資本主義の始まりという感じですね。所で藩がなくなると、各藩の藩札は価値がなくなり政府は太政官(だじょうかん)札(さつ)という紙幣を発行したと聞いていますが…。

Kええ、そこで静岡で藩札と太政官札を扱っていた渋沢を紙幣頭(がしら)に任命して対応させる。彼は不眠不休で各藩の藩札の発行高や負債をまとめ、その新札との交換法を考えます。

Y彼がいなかったら廃藩置県はスムーズに進まず混乱したのでは?

K確かに。ところで前後してこの連載の始めに触れた彼が政府の改正掛の長として種々な近代化の基盤(インフラ)づくりを経て、実業家として数百の会社創設に携わった訳だけどその根底にある彼の考え方は何だったと思います?

Y「片手に論語、片手に算盤(そろばん)」、よく言う道徳と経済の一致を説く考えですか?

K正解です。論語の説く道徳、道理と算盤が象徴する経済や利(益)の追求を如何に両立させるか、人は利をいくら追求してもいいが”利を見て義を思う”(論語憲問篇)で利を得ても道徳性を失ってはいけない。

Y例えば、儲けのために信頼を裏切る商品をつくる、人を不当に安く働かせるとか…。

Kはい、加えて”博(ひろ)く民に施して能(よ)く衆を済(すく)う”(前掲雍也篇)で、得た富は人々に還元していく、社会全体を豊かにしていく。

Yその考え方は、最近強調されている「企業の社会的責任」(CSR)ということですね。

Kええ。更に私達の責務でもあるSDGs(エスディージーズ)の理念も渋沢は先取りしているように思えます。次回へ続く。
 

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