乳幼児を育てる世帯が抱える「育児の悩み」。核家族化が進み、近所づきあいが薄れる昨今、誰にも相談できずに不安を抱えて孤立してしまうケースもある。秦野市では子育て世帯の悩みや不安に寄り添い、孤立化を防ぐために様々な事業を展開している。その1つが「はだのこども館」の子育て支援事業だ。
同館の前身は、1989年に県から移管された青少年会館。2008年に、子育て支援と青少年育成の拠点として開館した。翌年からは未就園児のいる親子を対象にした支援事業「キッズおやこひろば」を開始。体操や紙芝居、歌など月に5回ほどイベントを開催している。「子どもの機嫌や体調を心配しなくて良いように」と事前予約不要、途中退室OKなのも特徴。他に夏休みに小学生の職業体験学習や絵画教室なども行っている。
これらを企画・運営しているのが「青少年育成指導員」。教員免許や幼稚園教諭免許など、子どもに関する資格を持った会計年度任用職員(非常勤職員)だ。現在、こども館には5人の同指導員がいる。
その一人、田中まり子さんは02年から勤務。元小学校教員で5人の子どものお母さん。「子育てが一段落した45歳のときにたまたま知人から紹介されて。今までのキャリアを生かせればと思った」と振り返る。
いつでも安心できる場所に
青少年会館は中高生向けの施設だったが、「はだのこども館」は乳幼児の子どもがいる保護者などの子育て支援の機能も求められるようになったため、ベビーカーに乳児を乗せて休みに来る母親の姿が見られるようになった。「いつでも親子で気軽に集まれる場所が必要」と、館内に併設された子育て支援センターの休所日に「キッズおやこひろば」を開催。回を重ねるうちに常連も増え、当時参加していた乳幼児が成長して遊びに来ることもあるという。田中さんは「安心して子育てできる場所の1つになれば」と笑顔をみせた。
10月は1日に歌、6日と20日に紙芝居と歌、8日と22日に体操のイベントが行われる予定。詳細はこども館【電話】0463・81・7011へ。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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