東京五輪で正式種目になった「スポーツクライミング」。来週12月25日(土)26日(日)、埼玉県加須市で開催される「第12回全国高等学校選抜スポーツクライミング選手権大会」に、秦野総合高校2年の佐伯遼太朗さん(市内堀西在住)=写真=が出場。大会前に練習に励む佐伯さんを取材した。
佐伯さんが全国出場を決めたのは、10月に市内の県立山岳スポーツセンターで開催された県選抜スポーツクライミング大会。2位に入賞し、県代表枠に入った。好成績を収めたこの大会の結果に、佐伯さんは「びっくりした。家族が喜んでくれて嬉しかった」とはにかみながら話した。顧問の澤浦和香教諭は「本人のいつも頑張っている姿勢が素晴らしく、それが報われて嬉しかった」と顔をほころばせた。
佐伯さんがクライミングを始めたのは高校に入学してから。中学時代に部活動体験で秦野総合高校にワンダーフォーゲル部があることを知り、同校への進学を決めた。クライミングを始めてからわずか2年での全国出場という快挙だ。「クライミングは、楽しそうだと思って気軽に始めたが頭脳スポーツだった。自分の身体で成長を実感できるのがいい」とその魅力を語る。
目標は決勝出場
所属するワンダーフォーゲル部は部員数3人。学内に8mのクライミングウォールがあり、部活は週4日。課題を繰り返しこなし、筋トレやイメージトレーニングに日々励んでいる。
近隣の高校との合同練習をはじめ、県立秦野戸川公園内のクライミング施設も利用して技術を磨いている。
「初めての全国大会、悔いのないようにがんばりたい。決勝に出ることが目標」と初の全国大会挑戦に緊張の面持ちながら意気込みを語った。
全国大会は12月25日が予選、26日が決勝。無観客で行われるが、YouTubeでの中継も予定されているという。
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