戻る

秦野 社会

公開日:2021.12.24

鉄道での被害防げ
小田急と秦野署が訓練

  • 犯人役(左)と対峙する警察官ら(写真/秦野警察署提供)

 秦野警察署は11月30日、小田急電鉄(株)と連携し、秦野駅で刃物事案対応訓練を行った。

 この訓練は、今年8月の小田急線車内での刺傷事件など、鉄道車内等で発生した事件を受け、鉄道会社である小田急電鉄と合同で訓練することにより、相互の連携強化と、事案発生時の迅速な対応をめざし実施したもの。同署が小田急と合同で実践訓練を行うのは初めてで、当日は秦野警察署地域課、鉄道警察隊、小田急電鉄の職員ら約20人が参加した。

 訓練は、ホームに刃物を所持した不審者がいたと想定して実施。まず、不審者の連絡を受けた駅員は110番通報を行うと、警察が駆けつけるまで装備品の小盾を使って不審者の逃走を防いだ。その後、現場に駆けつけた交番勤務員やパトカー勤務員らが引継ぎ、取り囲んで不審者を制圧した。

 訓練後は振り返りを行い、どのような課題があったか、連携の状況などをチェック。駅員が不審者と対峙した際に間合いが近かったことや、装備の使い方などのアドバイスを行った。同署地域課の望月章仁課長は「実践訓練を行うことができて良かった。丹沢への登山者や観光客が安心して秦野へ来ることができるよう、引き続き連携を深めたい」と話した。

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS