農林水産省による「つなぐ棚田遺産〜ふるさとの誇りを未来へ〜(ポスト棚田百選)」に、秦野市名古木の棚田群が選定された。認定は3月下旬頃になる予定。
この棚田では、NPO法人自然塾丹沢ドン会が中心となり米づくりをはじめ、伝統的な農村風景を次の世代に継承する活動が行われている。
同会は1992年3月に設立。それまでこの場所は耕作が行われておらず木が生い茂り、一見しただけでは以前棚田であったことが分からない程の状況だったという。同会会員が地道に開墾作業を重ね、棚田の様子を復元していった。20年程前からは、毎年このフィールドで活動するメンバーを「丹沢自然塾塾生」として募り、一年かけて「米づくり」や「そばづくり」などの農業体験をはじめ「野鳥の観察会」など活動を続けている。同会の片桐務さんは今回の選定について「地元の方のご理解や農業者、行政の協力を得て活動を継続することができた。秦野市に推薦いただき、選定されたことを大変うれしく感じています」と話す。
「日本の棚田百選」は、1999年に選定されたもので、2019年に施行された棚田地域振興法に基づき、改めて優良な棚田を認定。全国におよそ270カ所あり、神奈川県内では唯一この地域が選定された。
設立30周年フォーラムも
同会では設立30周年を記念して、NPO法人神奈川県自然保護協会、秦野市と共催で、フォーラム「名古木の棚田と生き物たちを未来へ!」を3月26日(土)に開催する。会場は本町公民館で時間は午後1時から4時15分。定員先着順150人。参加費無料、事前申込制で3月23日(水)締め切り。
第1部は1時から2時まで、木下尊惇さんによるフォルクローレ・ミニコンサートとドン会会員の岡進さんによる「棚田の復元と丹沢ドン会30年のあゆみ」を開催。第2部は2時10分〜4時15分まで「名古木の自然調査の成果とこれから」というテーマの調査報告と「名古木の自然を未来の子どもたちへ」というテーマでフォーラムが行われる。問い合わせ・申し込みは市環境共生課【電話】0463・82・9618【メール】k-kyousei@city.hadano.kanagawa.jp
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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