秦野 人物風土記
公開日:2022.06.03
今年5周年を迎える「ぱれっと・はだの」の業務執行理事を務める
山口 浩さん
沼代新町在住 60歳
十人十色に寄り添って
○…秦野市地域生活支援センター「ぱれっと・はだの」の立ち上げから携わり、制度や人事の調整を行ってきた。精神・身体・知的障害の窓口として一本化された同センターは、今年5周年を迎える。「地域への周知がまだまだ足りないという想い。つながりをもてていない障害を持つ方に、相談ができる場であるということを広めていけたら」と眼差し熱く話す。
○…横浜生まれ。親の転勤に付き添い小3から中1までは愛媛県で過ごした。「方言が分からなくて大変でした」と振り返るものの、内にこもらない性格ですぐに友人に囲まれた。神奈川大学卒業後は日立関連のソフトウェア系列会社に就職し、秦野に住まいを決めて30年以上になる。
○…2人の息子に恵まれ、次男が知的障害を持っていたことから「秦野市手をつなぐ育成会」に所属。会社勤めを続けながら福祉に関わってきたが、「自分の子どものことも考えて、長いスパンで福祉に関われる仕事に専念したい」と定年を待たずに退職し、福祉の世界へ。ぱれっと・はだので業務執行理事を務める立場となった。今年4月から緊急時の受入対応を始めたほか、8月20日には保健福祉センターで福祉事業所合同説明会の開催も予定。「必要なものを力の許す限り行い、新しいことを始めていかなくては」と声に力を入れる。
○…趣味は映画鑑賞で「CMがやってると見たくなっちゃうんです」と話題作を見に行く。ドライブも好きで、新東名開通日には用がなくとも新秦野インターチェンジへ出かけた。センター名の「ぱれっと」には”十人十色”という思いが込められている。目の前のことに一生懸命に-、「地域との交流を大事に、課題に寄り添っていきたい」と目を細めた。
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