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公開日:2022.12.23

たばこ祭の灯 ウクライナへ
アトリエKAWADO らんたん寄贈

  • KAWADOのらんたん

  • 【1】展示されているらんたんの絵  【2】ワークショップの様子 【3】絵と共に送った折り鶴【4】開会式の様子(左がロマン神父)【5】大勢の人が来場

 秦野たばこ祭で市民が繋いだ「火」をウクライナへ-。鶴巻南在住の川戸美佐子さんが主宰する「アトリエKAWADO」が、今年のたばこ祭用に制作したらんたん巡行の絵をウクライナに寄贈した。縦横4mほどの巨大な絵は、川戸さんの友人オーリャさんがいるルビウに飾られている。

 同アトリエでは例年、子どもたちが描いた絵で参加している。今年も3年ぶりの通常開催に合わせ制作したが、ウクライナのアーティスト達から「祭りが終わったら展示したいから送って欲しい」と依頼され、川戸さんは「日本の子どもたちの心を届けたい」と快諾。同国への祈りの思いを込め、らんたんにはヒマワリやウクライナの国旗を随所に散りばめた。「子どもたちも制作に熱が入りました」と川戸さんは話す。

らんたんが紡ぐ芸術の灯火現地で展示とワークショップ

 現地に絵が届いたのは10月25日。発送の際、「戦火で無事に着く保証ができない」と言われたが、20日間かけオーリャさんが働くルビウのアートアカデミーに到着した。秦野の子どもたちの気持ちのこもった絵に感動し、アカデミーから川戸さんに感謝のメッセージが届いたという。

 アカデミーではこの寄贈を受け、4枚のらんたんの絵を展示するとともにワークショップを開催。同封した折り鶴も飾られ、連日多くの人が足を運んでいる。展示はクリスマスまで行われる。

 今回の活動を通し川戸さんは、「小さなことしかできないが、何かしたいという気持ちと受け取った側の気持ちが一つになったと感じた。子どもたちも芸術を通し参加意識が芽生え、世界観が変わっているのを実感しています」と話した。

チャリティーバザーで96万円の寄付も

 また、川戸さんは今年6月に「ウクライナに愛の光を」と題したチャリティーバザーを、鶴巻あじさい散歩道で開催している。この時の売上金や募金、その後も集まった寄付金は最終的に96万円に。これをユーロに変え、オーリャさんと親交が深く、戦争孤児の受け入れを行っているロマン神父に送金している。川戸さんによると、ロマン神父はらんたん展示の開会式にも出席しているという。

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