秦野 文化
公開日:2023.01.27
丹沢音楽祭の歴史紐解く
市民らの情熱で始まり、紡ぐ
コロナ禍で延期となっていた「丹沢音楽祭」が2月26日(日)、午後2時から文化会館大ホールで3年ぶりに開催される。市民の手で1984年から連綿と続く音楽祭の歴史を紐解いた。
同音楽祭は「人間性豊かな地域文化の創造と参加」を目的に、県央5市町村で音楽活動を行う人々の情熱から発案された。第1回プログラムには主催の秦野市・同祭実行委員会・秦野市文化会館事業協会のほか、秦野市・伊勢原市・厚木市・愛川町・清川村の教育委員会や県央合唱連盟、秦野市音楽協会が後援に名を連ねている。音楽とともにこよなく故郷(ふるさと)「丹沢」を愛する音楽仲間の協調と友好の輪を広げ、市民による手づくりの音楽祭を目指していきたいという思いから、「丹沢音楽祭」と命名された旨も記されている。
また、丹沢の山開きや同音楽祭で多くの市民・岳人に歌い継がれている「丹沢讃歌」もこの時誕生・献呈され、オープニングセレモニーで発表された。作詞は市内在住の児童文学者・森一歩氏、作曲は秦野出身・在住で新交響楽団やNHK交響楽団団員、東京室内管弦楽団指揮者等を歴任し当時の市音楽協会長を務めていた加藤正二氏が担当。2005年には歌碑が制作され、県立秦野戸川公園の風の吊り橋付近に建立されている。
様々に形を変え
市制施行30周年かつ文化会館開館5周年を迎えた第2回丹沢音楽祭では、前年の合唱とは趣向を変え管弦楽祭に。翌年の第3回はアマチュアだけの第1回・2回と異なり、神奈川フィルハーモニー管弦楽団と指揮者に黒岩英臣氏を迎え、現在の形である市民合唱団公募の形式をとった。
第4回は丹沢野外彫刻展と吹奏楽フェスティバルに合わせた2部制となり、彫刻展ではオープニングコンサートとして初の野外演奏を実施。第6回も2部開催、第9回では半年にわたり5回(うち1回は雨天のため中止)開催、市制施行50周年の年となった第20回では記念事業のフィナーレを飾るなど、様々な形態で紡がれてきた。
世界的指揮者迎え
第22回の東京混声合唱団秦野市特別公演では、当時最年少で同合唱団指揮者に就任し、現在世界的な指揮者として活躍する秦野出身の山田和樹氏が初出演した。その後もたびたび指揮やプロデュースを務め、地域の音楽文化振興だけでなく世界水準の質の高い演奏に触れられる機会にもなっている。33回目となる今回も「第九」をメインに、2009年にNewsweek Japan誌で「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれ2013年に第12回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞した指揮者・三ツ橋敬子氏と、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団が招致される。
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