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秦野 社会

公開日:2023.04.28

拡大写本を作り、広める
プチボラ体験会を実施

  • 作業を行うメンバー

  • 実際に作った拡大写本

 教科書や広報紙、図書等の「拡大写本」を視覚障害者などに合わせ作成する「秦野市拡大写本赤十字奉仕団」(神岡恭子委員長)が5月11日(木)、「プチボラ体験」を保健福祉センター1階ボランティア室で開催する。午後1時半から3時半。定員10人。参加無料。

 同団体は、赤十字奉仕団の点訳奉仕団拡大係を拡充し、2013年6月に発足した。単純に拡大コピーではないため、神奈川県ライトセンターを拠点にする「神奈川県拡大写本連絡協議会」で拡大写本の技術を学習。現在は9人が所属し、パソコンを使い編集作業を行っている。

 作るのは学校の教科書や広報はだの、図書館の蔵書など。広報や図書館の本は不特定多数が対象のため一律で作るが、教科書は個々の依頼に合わせたものを作る。「ここに技術や工夫を凝らす必要がある」と、副委員長の安部小百合さんと書記の大江昌子さんは話す。

 視覚障害は見え方や強弱が人によって異なり、個別にカスタマイズが必要になる。その人にとって見やすい色、見にくい色、白黒反転させた方が良いケース、文章の区切り方、ルビの振り方など作り方は多岐にわたり、手書きの方が読みやすい場合もあるという。

 「みんな作るのが好きで楽しんでいます。以前、利用者の声を聞く機会があり、喜んでもらっていたのが嬉しかった」とやりがいを語る。「一般の方だけでなく、特別支援級含め学校の先生が拡大写本のボランティアを知らないことが多い。この機会に、ぜひ取り組みを知って欲しい」と安部さんは話す。

 プチボラ体験では、ボランティアを始めるにあたっての説明のあと、拡大写本作成を体験する。参加資格はパソコンでワード入力ができる人。

 申し込みは秦野市社会福祉協議会【電話】0463・84・7711へ。

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