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秦野 人物風土記

公開日:2023.08.04

秦野市農業後継者クラブ「秦友会」の会長を務める
原 卓司(たかし)さん
下大槻在住 42歳

太陽の下でまっすぐに

 ○…今出荷しているのは、枝豆やナス、キュウリ。家業を継ぎ、四季折々の野菜を育てている。会への加入は5年ほど前のこと。コロナ禍の影響もありこれまで通りの動きは難しくなっているが、今年のメイン事業として整備してきたひまわり畑は8月1日からオープンしている。「『なんでも楽しく取り組む』がモットー。メンバーとの交流を大切に活動していきたい」と朗らかな笑顔を見せる。

 ○…広畑小・大根中、南が丘高校(現在の秦野総合高校)出身。デザイン系の専門学校卒業後、自動車会社で部品や図面を扱う職種に就いていた。父や祖父が亡くなり、男手が必要になったことから家業を継ぐことに。「当時は仕事でかなり悩んでいたこともあって、そんな姿を知っていた妻も就農を応援してくれた」。室内でパソコンに向かう仕事から、太陽の下で体を動かす仕事に変わって気持ちも前向きになったという。

 ○…就農から約7年、「誰よりも失敗してきた自信がある。近所の人に『また失敗しちゃいました』と報告して、笑ってもらっていた」と振り返る。趣味も農業で、畑から家に帰っても本やネットで調べて学んでいる。だからこそ、上手くいった時の喜びは大きいのだとか。「まだまだ勉強中だけれど、去年くらいからようやく農家としてやっていく手ごたえを感じてきた」と喜びの表情を見せる。

 ○…農業は家族の生活を支える重要な仕事だが「先に失敗しとく方がいい。貴重な経験になっているはずだから」と柔軟に捉える。今は周囲の人から学ぶことが多いが、「いつか誰かに教えられるくらい、農業がうまくなりたい」と目標を語る。これからも太陽の下、穏やかな笑顔で野菜と向き合っていく。

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