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秦野 人物風土記

公開日:2024.04.26

秦野あきんど育成会の会長を務める
根倉 安史さん
東田原在住 52歳

地域で”和”を次世代へ

 ○…市内の商店会に所属する店舗などの若手後継者によって発足されたあきんど育成会。「商人以外も入れるよう、表記はひらがなになっています」。設立当初のメンバーである自身も畳職人で、入船町で明治38年から続く「根倉たたみ店」の4代目。「次に市内で商売をやる人につなげていける組織にしたい。まずは自分たちが魅力ある店主にならないとね」。

 ○…末広小、本町中出身。当時から父親の現場についていき仕事を手伝っていたため、家業を継ぐことは自然と意識していたという。秦野南が丘高校(現・秦野総合高校)に入学したが「早く店を継ぎたい」との思いから中退して畳職人に。以来、35年以上畳の世界で働く。「張り替えや新調をして、喜んでくれる姿がやっぱり嬉しい」と仕事の魅力を語る。

 ○…消防団では25年ほど活動している。「地元の入船町が自治会も商店会も結束力があったから『自分も地域の一員』っていう意識は強いかな」。畳職人としての仕事の他に、市内各地のイベントに畳小物や飲食の出店をして、地域を盛り上げる一面も。コロナ禍が落ち着きイベントが再開した今、各地でひっぱりだこだ。「イベント出店は趣味みたいなもの。鶴巻の春まつりにも出店予定です」とほほ笑む。

 ○…「畳の需要が昔より少なくなっているから知ってもらうためには努力が大切」。アイデアを生かし、新しいことにも積極的に取り組む。会の異業種のメンバーと協力して自身の店で月1回、畳と和をテーマにしたイベントも10年ほど前に始めた。「それぞれが発信することで良い影響を与え合うことができると思う。まだまだできることはたくさんあるはず」。地域の”和”を強固に、未来につながる事業を模索していく。

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