柳川在住のフォトグラファー・関健作さんが5月13日、世界最高峰のエベレスト(8848ⅿ)の登頂に成功した。6月30日(日)には、上公民館で報告会が行われる。
関さんは千葉県出身。大学卒業後、2007年から3年間ブータンで体育教師を務めたのち、日本に帰国してフォトグラファーとしての活動を開始。現在はドキュメンタリープロジェクトの撮影・制作に取り組む。秦野には、2020年に家族とともに越してきた。
もともと登山が趣味で、特にヒマラヤ山脈の旅を好んでいた関さん。ヒマラヤ山脈にそびえるエベレストには自然と憧れを抱くようになった。
挑戦のきっかけは、23年11月、標高6000m超えのヒマラヤ山脈の一角・イムジャツェに登頂した際の現地ガイドの一言。「君ならエベレストにも登れるかもしれない」。年齢や体力を考え、「今しかない」と思いが湧いてきたという。
精神状態はギリギリ
体力づくりや技術面のトレーニングを積み準備を整え、4月10日にネパールへ。ベースキャンプには、20日に到着し、頂上までの4地点にそれぞれキャンプを設営。ベースキャンプから第1地点まで登り宿泊、翌日に第2地点まで登ったのち、ベースキャンプまで下るなど高度に体を慣らしながら挑んだ。
3回目のローテーションで標高8000mを超える第4地点に到達。その後は、薄い酸素の中3時間待機。足の感覚がなかったが、力を振り絞って頂上を目指した。
山頂にたどり着いたのは、5月13日の午前8時前。「その時感動は一切なくて。素晴らしい景色を見ているはずなのに、『早く降りなきゃ』とだけ思いました。今思えばギリギリの精神状態だった」。その後、下山して6月5日に日本に帰国。21日には、秦野市役所を訪れ高橋昌和市長に自身の体験を報告した。
まさかのカメラ故障
今回の挑戦では、酸素ボンベや寝袋を盗まれたり、登頂寸前で一眼レフカメラが動かなくなってしまったりとアクシデントにも見舞われた。「地上では決して見ることができないエベレストの圧巻の影。美しい景色をカメラに収めたかったのに、すごく悔しかった」と振り返る。一眼レフで写真を撮れなかった代わりに、ベースキャンプまで下りたのち、自身が心に刻んだ風景をノートに描いたという。
エベレストに挑戦する前は「死」の場所というイメージが強かったという関さん。「実際に登ってみると、死の匂いはあっても想像以上に美しい場所で。登ってよかった」とほほ笑む。30日には、上公民館で関さんの登頂報告会が行われる。時間は午後4時から5時30分。問い合わせは吉田さん【携帯電話】080・5528・1491へ。
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