議会報告 地元産有機米を活用した学校給食の実現に向けて 秦野市議会議員 無所属 伊藤大輔
問 小学校給食での地元産有機米使用はどうか。
答 メリットは地域経済の活性化・環境保全等。デメリットは割高な価格と安定的な供給の確保。
問 食材購入費約3・9億円のうち地元生産者に落ちるお金はいくらか?
答 単純割合で試算すると約1100万円以下。
意見 食材購入費のうち1・45億円は県学校給食会への支払いで、うち2100万円は米代。地元生産者に直接お金を落とす仕組み作りが重要だ。
有機米の価格は千葉県いすみ市の例だと、慣行栽培米は1kg228円。有機栽培米の学校給食での買取価格は1kg430円で価格差は202円。本市全小学校に導入の場合(63t分)の価格差は約1272万円となる。
問 年間1272万円の補助金創設は可能か?
答 農政に充てる一般財源としては大きく、慎重な判断が求められる。
意見 補助金導入には公共的価値が問われるが、学校給食への有機米導入は「子どもを大切にしている地域」のイメージに繋がり移住政策を促進する。また本市の日本一の名水でできた有機米は当然美味しく、将来的には有機米のブランド化、産地振興へも繋がるなど、政策としての有機農業に大きな可能性を感じる。
この政策は、量が少ない上小から始めたら良い。上小ならわずか790kgで実現できる。量が少ない分、補助金も安くすむ。
問 上小給食分の慣行米と有機米の価格差はわずか16万円であり、教育サイドに補助金を創設することは可能か?これでも高いとお考えか?
答 上小だけだと公平性が問われる。
意見 予算や公平性の問題がいつも何かをやらない理由となってしまう。上小単位で考えたら、安定的な供給も既に実現可能(わずか3反)。大きな開発にばかり目を向けるのではなく、まず自分の足元(地域資源)を直視する。耕作放棄地の横にある既に使われていない水路に着目することから「持続可能な街づくり」をはじめてはどうか。
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