戻る

秦野 意見広告

公開日:2025.08.22

意見広告
今、政治に求められるものは?
誠実、信頼、夢と希望あふれる未来へ-。 さとう伸一

 先月行われた参議院選挙では、比較的新しい政党が躍進したことが記憶に新しいと思います。一方で旧来の政党の多くは得票を減らすか、または現状維持にとどまりました。「なぜそのような結果になったのか」「国民が示した意志は何か」。これを読み取り、「今、人々が政治に何を求めているのか」、そして「その思いを実現するため、政治を志す者は何をなすべきか」を考えてみたいと思います。

選挙結果が示すこと

 比例代表の結果を見ると、参政党と国民民主党は若い層の得票率が高い傾向が強く、共同通信社の出口調査では両党合わせた10代〜30代の平均得票率は4割を超えています。これらの政党が得票を伸ばした背景は?様々な分析がありますが、今回は「収入」と「婚姻率」に焦点を当てて考えてみます。

増える「不本意な未婚」

 右肩上がりだった頃に比べ、1997年以降は実質賃金が下がり続けています。中間層の経済力が衰えたことで、一部を除き自分の将来像が見えなくなっている人が増え続けています。少子化が急激なスピードで進んでいますが、実は若者の結婚に対する願望や理想の子どもの数は、30年前と大きく変わらないことが統計上わかっています。

年収と婚姻率の関係

 内閣府の白書に掲載された統計によると、年収が高い男性ほど婚姻率が高い傾向があり、年収の低い男性の婚姻率は極端に下がることがわかっています。このことは何を意味しているのでしょうか。もちろん、結婚するかどうか、子どもを産み育てるかどうかは個人の選択と自由です。しかし最も重大な問題は、結婚願望はあるのに、頑張っても収入が低いために「結婚できない、家庭が持てない」という「不本意な未婚」が増え続けていることです。

 「努力しても報われない」「生活は苦しくなる一方」そんな不安・不満が若い世代も含めて広がってきた事実もあります。そのため、「その原因は時の政権が行ってきた増税や緊縮財政にある」と主張し、「手取りを増やす」という政策を訴えた政党が若者を含めて人々の心をつかんだのかもしれません。

少子化の第一の原因は?

 「少子化が凄いスピードで進んでいるのだから、外国人を沢山入れるべき」と主張する政治家もいます。それも一つの方法かもしれませんが、まずは日本だけ実質賃金が下がり続けている「真の原因」を突き止め、有効な政策によって低賃金層の底上げ、格差是正を最優先にすることが重要と考えます。

 収入が増えれば「不本意な未婚」は減少し、その結果、少子化の進むスピードは緩やかになっていくことは統計上からも容易に推定できます。夢を叶える力は、本人の努力が全てではありません。政治の責任も極めて重大です。

財政と税の使い方?

 ある政治家が「日本の財政状況はギリシャよりも悪い状況」であると発言したように、「日本の財政は先進国で最悪」という情報は、既存メディアで長年報じられてきました。その中で「社会保障のために消費税増税が必要」という主張が繰り返され、消費税率は上げられてきました。

 財政の健全化は極めて大事ですが、今回の選挙で得票を増やした政党に共通している政策は「減税」と「積極財政」です。現状、「増税」と「緊縮財政」によって財政健全化を目指す勢力と、「まずは減税と積極財政によって経済を活性化させるべき」と主張する勢力がある構図です。

 どちらの主張が、よりよい日本を築いていくのでしょうか。

そもそも「お金」とは何か

 そもそも財政の本質、すなわち「お金とは何か」を知ることが極めて重要です。

 わかっているようで誤解が多いのが、「お金の本質」です。人生とお金とは、切っても切り離せません。自ら「考える力」こそが、社会を良い方向に変える原動力になります。

 国と自治体の役割、日本のこれから、そして地域のこれからについて、みなさんと一緒に考えていければと思います。

さとう伸一

秦野市鶴巻南1-9-16

TEL:080-2052-9205

https://www.sato-shinichi.com/

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

秦野 意見広告の新着記事

秦野 意見広告の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS