全国3位に輝いた日大藤沢高校サッカー部3年生で、大会優秀選手に選ばれた 中村 恒貴さん すすき野在住 18歳
「悔しさ」糧に、前へ
○…昨秋の神奈川県大会で頂点に立ち、挑んだ全国高校サッカー選手権。攻撃的なMF(ミッドフィルダー)として、初戦から3試合連続先制ゴールを決め、得点王に輝いた。「日本一を目指していたので悔しい。まだまだ物足りない。苦しい場面で点を取れる選手になりたい」。点取り屋の「背番号11」は前を向く。
○…すすき野小学校で活動する青葉FCの出身で、4歳からサッカーを始めた。転機は小学3年生の終わり。川崎フロンターレU―12のセレクションを受け合格。「めちゃめちゃ嬉しかった」。喜びもつかの間、レベルの高い選手ばかりで試合に出られない時期も。「照明の下で夜11時までボールを蹴る日もあった」。週4回、クラブでの練習に加え、地元のスクールにも通うサッカー漬けの日々。「チームメートに内緒で通ってた」。努力は実を結び、日本代表を目指すナショナルトレセンにも選出された。
○…プロを目指しフロンターレに通っていた中学時代。「悔しくて泣いた」。レギュラーで高校年代のユースチームに上がれなかったのは2人だけだった。日大藤沢高校では「試合で活躍する」と意気込むも、ベンチ入りすらできなかった。2年の4月から試合に出始めたが、秋に足首の骨にひびが入り離脱。さらに、首の腫瘍の手術などで約半年間プレーできなかった。「何でけがばかり、もうやめようと思った」。佐藤輝勝監督の「お前が必要だ」という熱い言葉。手術後「早く戻ってこい」と、お見舞いに来てくれた仲間の激励に「ここでやめたら意味がない、監督や仲間に恩返ししなきゃ」と奮起し、不動のレギュラーに上りつめた。
○…今春、上武大学にサッカー推薦で進学する。高校で果たせなかった「日本一を目指す」。フロンターレ時代の仲間は一足先にプロ選手となり契約を結んだ。「大学で活躍して、将来はプロになりたい」。悔しさをバネに、不屈の精神で新たなステージに臨む。
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