港北区PTA連絡協議会 震災から子どもを守る 講演会などで具体策を検討
市立小中学校のPTAで構成される港北区PTA連絡協議会は、東日本大震災時、保護者の子どもの引き取りや学校からの連絡が円滑に進まなかったなどの事例があったことから、より確実に子どもの安全を守るための対策を進めている。今月30日には関係者が講演会を開き、保護者とともに今後の対策を話し合う。
同協議会によると、昨年の震災時には子どもの引き取りに保護者が車で学校に来てしまい周辺の道路で渋滞を起こしてしまったことや、学校から保護者へのメール配信が届かないケース、保護者が帰宅困難者になり、子どもが自宅で1人となったなどの事例があったという。
同協議会は毎年教育問題などをテーマに講演会を開いているが、今年はテーマを「震災から子どもたちを守る」とし、総合的な防災対策を考える場として位置づけて講演会を今月30日(月)、港北公会堂で開く(午後1時〜)。災害発生時、どのようなことが起こりうるのか、どのような物を備えておくべきか、保護者の心構えは――などが話される。
北綱島小学校の鷲山龍太郎校長がコーディネーターを務めるほか、宮城県学童保育緊急支援プロジェクトのメンバーや相模原市消防局員で樽町中学校のPTA会長らをパネリストに招き、事前に集めた保護者からの質問に答えていく。「地域が一緒になって、子どもたちを守るために協力していければと思います。講演会参加希望の方は各校のPTAまでお問合せをして下さい」と同協議会では話している。
対策進む学校も
北綱島小は地域・学校・家庭が連携して「学校・家庭防災マニュアル」を作成。内容は授業中や休み時間、登下校時での地震が発生した時の対応や、家庭での身の安全の確保の方法などが紹介されている。鷲山校長は「まず保護者に震災時の対応を理解してもらい、それが子どもに伝われば」と話している。
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