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公開日:2026.06.11

大倉山エルム通り商店街 ギリシャの縁で交流続く 20年ぶり姉妹都市友好

  • 大倉山記念館の前に立つ一行

    大倉山記念館の前に立つ一行

  • 写真を見ながら歴史を振り返る一行

    写真を見ながら歴史を振り返る一行

 日本とギリシャの姉妹提携自治体らが一堂に会する「日本ギリシャ友好促進自治体協議会」の総会と視察が、5月29日と30日の2日間にわたり開催された。20年ぶりとなった今回の交流会には、アテネ市エルム通りと姉妹都市関係を結んでいる大倉山エルム通り商店街のほか、全国から4つの加盟市町村が参加した。

 ギリシャの都市と姉妹・友好提携を結ぶ日本の自治体等で構成されている同協議会。現在加盟しているのは、鹿児島県与論町、福島県棚倉町、愛知県稲沢市、香川県小豆島3町、そして全国の商店街で唯一提携している大倉山エルム通り商店会の5団体だ。

 初日の29日は、衆議院第二議員会館で総会が開催された。駐日ギリシャ共和国特命全権大使や同館次席のグラス・クリストス二等書記官らが臨席する中、各自治体がこれまでの交流内容を発表。エルム通り商店会の阿部修元会計からは、商店街単独予算による活動維持の難しさといった現状の課題も共有されたが、今後の活動について意見を交わした結果、全団体が「交流を続けていきたい」という意向で一致した。今後は特産品の相互流通など、新たな連携への期待も示された。

歴史振り返る

 翌30日は、参加者一行が大倉山へと場所を移して視察を行った。大倉精神文化研究所の平井誠二理事長から、1932年の同研究所(現・大倉山記念館)開設を機に駅名が「大倉山」へ改称された歴史や、同記念館のギリシャ風建築デザインをコンセプトにして現在のエルム通り商店街が誕生したという、アテネ市エルム通りとの姉妹提携(88年締結)に至る発端が説明された。また、同所附属図書館が所蔵するプラトン全集などの貴重な原書も見学した。

 続いて行われた街並みの視察では、同商店会の山田浩之会長も参加し、行政の補助金に頼らず、バブル期に商店街のメンバーらが自費を出し合って電柱の地中化や歩道・街路灯の整備を進めたエピソードを紹介。行政関係の参加者からは、民間主導で実現した美しい景観と、大倉山駅の乗降客数が当時の約3万8千人から約5万人にまで増加した実績に対して驚きの声が上がった。

 視察後は、エルム通りにあるレストラン「ランプ」で昼食を兼ねた懇親会が開かれ、2日間の全行程を終了した。同商店会では、自分たちが作った街の歴史を次世代の子どもたちへ伝える活動も続けており、今回の20年ぶりの交流を機に、地域に根差した国際友好の輪を未来へつないでいく構えだ。

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