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公開日:2015.06.25

ひとり親在宅就業支援
区内NPO、市事業を継承
28日から本格始動

  • 在宅ワークを学ぶ参加者(写真は過去)

 区内を拠点に地域活動を行うNPO法人「I Loveつづき」(岩室晶子理事長)が、ひとり親の在宅就業とネットワークづくりをサポートする事業「はまみらいネット2015」に着手。11年から14年まで取り組んだ市の事業を継承する形で再スタートする。

 05年の国勢調査では、横浜市内の母子または父子家庭の世帯数は約1万8000世帯。10年の同調査では約2万1000世帯となり、3000件増加している。市青年局こども家庭課によると「夫婦の離婚率上昇に伴い、ひとり親の世帯数は増加傾向にある」と話す。

 市は11年から、家庭で子どもと過ごす時間を確保できるよう、在宅ワークをサポートする事業「はまみらい.ネット」を開始。年間約100人、延べ約300人に在宅就業のサポートをしてきたが、同事業の施行期限を迎え、14年に終了となった。

 同法人は市の委託団体として、開始当時から従事。これまでのノウハウを活かし、今年度から事業を引き継ぐ形で支援を展開。区内中川の事務所を活動拠点に情報発信などに力を入れる。

 以前は市内対象の事業だったが、今回は市外の参加者も募集。6月28日(日)には「第1回交流会&事業説明会」を開催し、その後7月から月1回程度講座を開き、自宅でできる仕事や就職に活かせるスキル養成を促進させる考えだ。

スキル養成講座

 講座内容はひとり親に有益な情報を発信するサイトの設立と運営。関連する団体などに取材し、記事を作成するといったプログラムも盛り込まれている。また今秋からはエクセルとワードを使いこなす実用的な講座も予定しており、これらを経て、自らの得手不得手に応じた仕事を考え、独立を目指す。

 同法人によると、卒業した受講生で事務職に就職した人も多いという。またHP作成などの仕事が入ってくることもあり、それぞれが充実した在宅ワークを過ごしている。岩室理事長は「ひとり親は精神的に不安定な方もいる。その中で集まって講座を受けることで『一人じゃない』と感じてもらえる人が多い。親同士のコミュニティ形成の役割も果たしている」と話している。詳細は同法人【電話】045・306・9004。

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