張り詰めた静寂の中、詠み手が声を発した瞬間、手が飛び交い、札が飛ぶ――。
緑園在住のかるた永世クイーン、渡邊令恵さんが8日に明治神宮で行われた第30回全国選抜かるた大会に出場した。成績上位者のみが出場資格を得る同大会は、全日本かるた協会が開催する3大タイトルの一つに数えられている。
全国各地から70人が出場した今大会は、初戦を突破したものの、続く2回戦で高校生に敗れた。50枚の札を獲りあう競技かるたは、開始前に位置を覚える暗記時間が勝負。渡邊さんは「初戦で体力を消耗して、集中力が欠けてしまった。まだまだ力不足」と話した。
渡邉さんは、毎年正月に開かれる日本一を決めるクイーン戦で、11期連続、通算14期の在位を果たし、永世クイーンの称号をもつ。20年近く出場する選抜大会も優勝経験を持つ。現在は選手として活動する一方で、協会の広報部長として小中学校を訪れ、普及活動にも力を入れている。「男女、年齢、体格関係なく楽しめる競技。ライバルが下から上がってくるが、来年もこの場所に戻ってこられるように精進していきたい」と話した。
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