戸塚区版 掲載号:2017年4月20日号
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谷矢部池公園愛護会1m超えの外来魚を捕獲テレビ局と共同実施

社会

捕獲されたアリゲーターガー
捕獲されたアリゲーターガー

 谷(やと)矢部池公園愛護会(櫻井康敏会長)が4月3日、1mを超える外来魚捕獲を行った。当日はテレビ局の取材も入ったこともあり、地域住民らが多数見物に訪れ、捕獲の行方を見守った。

 同公園池に子どもたちなどから「大きなワニがいる」との声が、愛護会に寄せられ始めたのは、昨年秋頃。櫻井会長や、公園管理のアドバイスを行うNPO法人Dream eggsゆめたまの相川健志代表らが調査したところ、北米産の外来魚「アリゲーターガー」であることが分かった。同魚は、バブル期に人気があり、日本で飼育する人が増えたが、成長すると1mを超えるため、水槽で飼いづらく、池や川に捨ててしまうケースが昨今、全国的に見られている。櫻井会長は「名古屋城のお堀でも発見されたと聞いている。恐らく心無い人がこの池に捨ててしまったのだろう」と予測する。性質は大人しいが、驚いたり、食べ物を捕獲したりする際は、鋭い歯で噛みつく習性があるため、子どもたちの安全確保のためにも捕獲する必要があると判断された。

300人以上が見守る

 愛護会が、その現況をホームページで掲載したところ、外来種の捕獲をする企画を立てているテレビ局の制作会社から櫻井会長に連絡が入り、捕獲を番組内で収録したいとの依頼があった。会では同魚の捕獲はもちろん、池の浄化を行う「カイボリ」を数年ぶりに行いたいと考えていたこともあり、共同で実施することを決め、タイミングを探ってきた。今回それが実現した形だ。

 当日は、地域住民ら300人を超える見物が訪れたほか、横浜環境科学研究所員らも参加した。午前8時半頃から池の水を抜き始め、底が見え始めた正午過ぎに、ココリコの田中直樹さんが網でアリゲーターガーを捕獲すると、「オー」といった歓声が沸き起こった。その後、外来種のミシシッピアカミミガメなどを駆除したほか、ヘドロの除去などにより、水の浄化をした。

 同愛護会では、園内に地域の人たちが憩い、学び、交流できる施設「ぷらっと谷矢部」の設置を決めており、捕獲した同魚をはく製にし、展示する予定という。

 櫻井会長は「こうしたことを二度としてほしくないというメッセージを込めて展示しようと考えています。この公園内には絶滅品種のカエルがいるなど、豊かな自然の宝庫です。将来的には昭和30年代頃の里山の状態を取り戻したいと思っており、外来種は従来の生態系を壊してしまうので、今後も『カイボリ』を定期的に行っていきたい」と話している。

 谷矢部池公園は、1993年に開園。翌94年に愛護会が設立している。同会は定期的に「カイボリ」をするほか、矢部小学校児童と「横浜黒めだか」を放流したり、竹灯籠イベントを開いたりするなど、地域とコラボレーションしながら自然との対話を重視する「循環型公園」を目指し、積極的に活動を続けている。
 

当日の様子。多数の住民が訪れた
当日の様子。多数の住民が訪れた
櫻井会長(左)と相川代表
櫻井会長(左)と相川代表

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