2月21日に行われる栄区青少年読書推進フォーラムで演奏を披露する 清塚 信也さん 神奈川区在住 32歳
音楽で届ける特別な時間
○…ピアニストとして全国各地でのコンサート活動を中心に、近年ではテレビやラジオ出演、ドラマや映画作品での吹き替え演奏など幅広い舞台で活躍。2013年公開の映画「さよならドビュッシー」では俳優としても出演し、観客を魅了した。栄区での演奏は約1年半振り。「距離の遠くないピアノを感じてほしい」と微笑む。
○…「母がピアノに憧れていた」ことがきっかけで5歳からピアノを始め、小・中学校の時から全日本コンクールで入賞を重ねるなど、華々しい功績を残してきた。栄区との縁は、「リリス・レジデンス・アーティスト」に選ばれた2006年から。当時師事していた指導者から声がかかり、オーディションに参加した。「地方の駅でよくある感じ」と、かつて抱いた栄区の印象を振り返る。その後はリリスをはじめ、全国各地で演奏を重ねるとともに、テレビドラマ「のだめカンタービレ」での吹き替え演奏の担当や、CDデビューを飾るなど躍進。「ステップアップしていく中で隣にいたホールがリリスだった」
○…東京都出身。結婚を機に、妻の実家のある横浜へ移り住んだ。仕事で週の半分ほどは家を空けるが、たまにできた休日には2歳の娘のために尽くす。「横浜は高島屋やそごうも近くていい。あそこのアイス屋へ行って、その後にデパ地下に行ったり」。「便利でありながら開放感のある場所」と表現する横浜の地を気に入っている。
○…「歌詞のない音楽は教訓もなければ、メッセージ性もない。それぞれの形で受け取って良い」と音楽の魅力を語り、コンサートではクラシックに限らず、自身が作曲した楽曲や洋楽、映画音楽なども奏でる。「音楽は時間の流れと似ていて過ぎ去っていくもの。その人の5分が演奏を聴いて特別なものに、よりかけがえのないものになってくれれば」。演奏を通して、多くの人々に特別な時間を届けていく。