神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

自衛官募集相談員としての功績が評価され海上幕僚長感謝状を贈呈された 川島 一美さん 寺前在住 85歳

公開:2011年12月1日

  • LINE
  • hatena

愛国心貫く 昭和の男

 ○…現在は引退したものの、30年以上にわたり自衛官募集相談員として活動を続け、このほど、海上幕僚長感謝状を贈呈された。これは海上自衛隊に協力し、推称に値する人に贈られるもので、今年度は全国で14人が表彰を受けた。「昭和29年に海上自衛隊ができたが、当時の自衛隊は石を投げられたりするので、制服を着て外も歩けなかった」と戦後間もない時代を語る。そんな中、高等学校や会社を回り、自衛隊についての説明や相談、ポスター掲示をしたりと誰よりも精力的に活動してきた。

 ○…17歳5ヵ月で志願して海軍に入隊した。「国のため、家族のためと思い、燃えていたね」。横須賀海軍航空隊に配属され、内地を守る任務についた。明日死ぬかもしれない状況下にあっても、不思議と怖さは感じなかったという。「国を守る」という純粋な使命感が、死の恐怖を麻痺させていたのかもしれない。だからこそ、終戦の報は衝撃的だった。「喜びなんて一つもなかった。ただ呆然としていた」と振り返る。

 ○…戦後になっても、愛国心は揺らぐことはなかった。「日本をよくしなきゃいけない」という一心で、昭和25年頃からボーイスカウトの指導を始める。そして、区内にボーイスカウト8個団、ガールスカウトを3個団と次々に設立していった。「国を良くするには、青少年教育が大切だと思った」。団長として渡米した経験を持つほか、日本連盟の役員として運営面でも深く関わってきたという。

 ○…「街の先生」として、昭和初期から戦後にいたるまでの戦争体験などを語り継ぐ活動も。取材中も東京裁判を傍聴した話や、海軍の裏話など興味深い話が次々と飛び出す。こうして昔を語るのは、その良さを伝えたいから。「最近は自分のことしか考えない人が増えた。気概がない」と日本を一喝。座右の銘を「忠誠」だと語る「昭和の男」は、今も変わらず国の行く末を案じている。
 

金沢区・磯子区版の人物風土記最新6

中村 高久さん

磯子警察署の署長を務める

中村 高久さん

磯子区在勤 56歳

4月18日

浅原 誠治さん

4月1日にオープンした多目的アリーナ「横浜BUNTAI」の館長に就任した

浅原 誠治さん

中区在勤 52歳

4月11日

奈良 安剛さん

関東学院大学サッカー部の監督を務める

奈良 安剛さん

鎌倉市在住 41歳

4月4日

佐伯 隆道さん

金沢区佛教会の会長を務める

佐伯 隆道さん

金沢区富岡東在住 54歳

3月28日

境 領太さん

3月14日、都内開催の「起業家万博」で関東代表としてビジネスプランを発表した

境 領太さん

磯子区在住 39歳

3月21日

橋本 麻也加さん

根岸地区センターでマリンバの演奏を披露した

橋本 麻也加さん

磯子区中原在住 30歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook