青少年のための地域活動拠点「青少年交流ステーション・かなざわ」が企業との協働により4月27日(金)、洲崎町にオープンする。25日には開所式が行われ、出席した地域住民や関係者らが開設を祝った。
青少年の地域活動拠点は、中高生を中心とした青少年の仲間づくりや学習・生活支援をすることを目的に、横浜市が2007年から各区への設置を進めている。これまでに保土ケ谷区や中区、磯子区など8区に設置された。
拠点となる場所は、「アイワパークサイドビル」(洲崎町2の6)。愛和食品(戸塚区/早川恭彦社長)の旧社屋で、昨年4月までカラオケ店を、今年1月までお好み焼き店を経営していた。同社は東日本大震災を契機に「ビルを何かの役にたてられないか」と考え、市に相談。市は区の中心に位置し、小学校から大学まで多数の大学に囲まれたビルの立地条件を生かすため、青少年のための拠点として活用することにした。記者会見で林文子市長は、「いい場所に拠点を開設するのは、予算の面から考えても難しい。今回、無償で提供いただき、大変感謝している」と話した。
異世代交流の場に
27日から利用できるのは、元お好み焼き店だった1階のフリースペースだ。駄菓子なども置いてあるカフェで、中高生を中心とした青少年と地域の人々が安心して集える空間にした。また、随時、若者たちの自主的な企画やイベントも実施していくという。開所日は火曜日から土曜日の午後3時から8時。
2階は放課後児童クラブが使用。3階はカラオケ店だった個室を生かし、学習室や音楽室として活用する予定だ。ボランティアの学生らと連携し指導していくという。また4階は青少年を支援するNPO団体などの支援者エリア、5階は地域に開かれた共有スペースになっている。
さらに不登校、ひきこもり、家庭内暴力など家族や本人の相談も受け付ける。必要に応じて専門機関へつないでいくという。
これら全体を運営するのが、NPO法人コロンブスアカデミーだ。「困難を抱えた子や社会になじみにくい子にも寄り添える場にしたい」とスタッフの岩本真実さん。中高生と地域とのつなぎ役として異世代交流を活発化させ、新しい出会いが生まれる場所にしたいと意気込む。「人が集まれば何かが生まれる。地域・団体と協力しながら運営していきたい」と話している。
問い合わせは【電話】045・374・4035(27日開通予定)へ。
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