区制30周年に向けて 2011年 区長インタビュー
平成24年に区制30周年を迎える宮前区。今年は30周年業のカルタ制作や、地域課題を解決する区民会議の3期目が進んでいる。宮前区の2011年の展望と重点施策、取り組み目標を和田秀樹区長に聞いた。
まちづくりの鍵は“宮前区らしさ”
記者−昨年1年間を振り返りつつ、今後の展開や展望についてお聞かせください。
和田区長−昨年4月から地域ニーズに応じたスポーツ関連施策を推進するため、区に地域スポーツ推進担当が配置されました。これを受け宮前区では、12月にカッパーク鷺沼にある「フロンタウンさぎぬま」と「まちづくり連携協定」を締結しました。今後、相互に連携・協力しながら、スポーツや教育・健康・福祉など幅広い分野で連携事業を展開し、スポーツを通じたまちづくりや地域の活性化を推進していきます。
また、毎月1回、区役所のロビーで開催している「みやまえロビーコンサート」が昨年7月で200回を迎えました。平成5年10月から17年間続けているもので、毎回多くの方に集まっていただいています。200回記念のコンサートは、宮前市民館大ホールで開催し、大ホールならではの華やかな演奏を多くの方に楽しんでいただけました。
また、昨年は地域の課題解決を図る区民会議が3期目に入りました。第3期では「宮前区らしさ・地域特性を前面に打ち出したコミュニティーづくり」を大きなテーマとしています。現在、二つの専門部会で「地産地消」を幅広く捉え、宮前区の「産物」を通じて自分たちのまちを楽しめるような仕掛けづくりを行い、地域社会への参加を促進していくこと、山坂の多さや高齢化の進行といった地域の特徴をポジティブにとらえ「活力づくり・健康づくり」に活かしていくことについて、活発な議論が展開されています。
区民と区役所 共に街づくりを
記者−本年の重点施策や取組目標についてお聞かせください。
和田区長−平成24年に区制30周年を迎える宮前区では、今年もさまざまな取組を進めていきます。
「みやまえカルタ制作事業」では、中学校区ごとのカルタを完成させ、区民祭での展示等を予定していますので、身近な地域を題材にしたカルタに親しんでいただければと思います。その後、各中学校区のカルタから、区制30周年記念としての区のカルタを選んでいきます。
また、「冒険あそび場支援事業」では、支援要綱を定め、地域が主体となって実施する「冒険あそび場」の支援を本格的に開始します。数年をかけて区内に「冒険あそび場」を広げ、幅広い世代の交流が深まる場のひとつとして定着するよう取り組んでいきます。
さらに、今年4月には新総合計画「川崎再生フロンティアプラン」の第3期実行計画の取り組みがスタートします。宮前区としては、この計画に沿って「高齢者の見守りの促進」や「子ども・子育て支援の推進」に関する事業に着実に取り組んでいきます。
記者−今年の抱負や市民へのメッセージをお願いします。
和田区長−よりよいまちづくりは区役所だけで実現することはできません。地域の皆さんが主体的に地域の課題解決に取り組んでいただくことが大切です。
今後も地域の皆さんと区役所とでそれぞれ役割を担いながら、より住み良いまちづくりを目指した取り組みを進めていきたいと考えています。
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5月3日
4月26日