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公開日:2026.05.29
ベトナムに「命守る水泳」を 鷺沼の企業 指導者を研修
サギヌマスイミングクラブなどを運営するエスアンドエフ(本社/鷺沼)が、ベトナムで日本式の水泳指導法を広める取り組みを始めた。子どもの溺水事故が多発する同国で、「命を守る水泳教育」の定着を目指し、現地の水泳指導者の研修を行っている。
現地責任者の鮎澤貴孝さん(42)によると、ベトナムでは子どもを中心とした溺水事故が年間約2000件発生。特に0歳から14歳の子どもの溺死率は、先進国の10倍にも達している。背景には、日本に比べてプールの数が少なく、子どもが水泳を学ぶ機会自体が乏しいという現状がある。
同社は2019年、人材確保などを目的にベトナムでスイミングクラブを開設。日本式の指導でクラブを運営するなかで、通ってくる生徒だけでなく、より多くの子どもたちに水難事故から「自分の身を守る技術」を習得してほしいという思いを強くしていった。
そこで、同社は現地でスイミングクラブを運営する企業と覚書を締結。今年3月から5月までの3カ月間、鮎澤さんを中心に現地の水泳指導者への研修を実施した。
「溺水防止の視点を取り入れた指導技術」や、レッスンを安全に行うための「泳ぎの補助方法」や、初心者から無理なくステップアップしていくための「段階的指導プログラム」など、同社が国内で培ってきたノウハウを伝えた。
鮎澤さんは「日本式の指導が単なる技術指導ではなく、水に対する『安全への考え方』そのものを伝えるものであると、現地スタッフにも伝わっている手応えがある」といい、「レッスンを受ける生徒やその保護者にもこの理念を理解してもらい、より多くの子どもたちに安全な水泳技術を伝える環境を整えていきたい」と抱負を語った。
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