カフェや大学、病院など、民間施設の一角を使って自由に本を持ち寄り、でき上がった本棚が交流のきっかけとなり、新たな人々との繋がりを生み出そうとする「まちライブラリー」。全国的な広がりを見せるこの施設が、市内で初めて設置されることとなった。6日には会場となる「スタカフェ」(相模原5-7-3)で記念イベントが開催され、提唱者である礒井純充さんの講演も行われた。
まちライブラリーは、公共図書館や企業スポンサーによるものでなく、個人の思いや力で立ち上げられた図書館で、現在全国100箇所以上に設置されている。それぞれの図書館には並べる書籍のテーマが設けられ、それに沿った本を利用者が持ち寄り、お茶会や情報交換会などで新たな交流の輪を広げる仕組みとして期待が寄せられている。 今回、相模原駅前で勉強スペースやイベント開催の場所を提供していた「スタカフェ」が市内で初めてまちライブラリーの制度を導入。書籍のテーマを「夢実現」「自分らしさ」に設定し、同じ志を持つ人々の交流の場となるよう、小さな図書館をスタートさせた。6日には、「0冊から出発して利用者で大きく育てていこう」との思いをこめ、植樹祭を模した「植本祭」と銘打ったイベントを開催。参加者らは、おすすめの一冊を持参して自己紹介をした後、本の紹介を行った。イベントには提唱者の礒井さんも招かれ、まちライブラリーが作られた経緯や、全国に広がるライブラリーの面白い例などを紹介。参加者が持ち寄った本を寄贈し、蔵書数が増えていくことで確かなコミュニケーションの場に育っていくことなどを説明した。参加者らは、礒井さんを囲んで本を通じ交流を楽しんだ。今後も同店では定期的に交流会を開催する。イベントの参加費は無料(寄贈する本を一冊持参のこと)。
スタカフェ代表の大月高広さんは、「本を通して学んだことをアウトプットできるような空間や、同じ志を持った方々の交流の場を提供できれば」と話している。詳細は同店【電話】050・5846・4784へ。
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