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自宅に緊急放送!防災ラジオを開発 相模大野・無線機器メーカー  電源OFF時も電波キャッチ

公開:2012年2月2日

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 南区相模大野の無線機器メーカー『株式会社CSR』(中澤矩長(のりなが)代表)がこのほど、コミュニティFM専用のラジオ端末(受信機)を開発した。このラジオ機器ではその地域限定のコミュニティ放送(相模原市の場合は『エフエムさがみ』)を聴くことができるほか、災害時には自治体などからの”緊急防災放送”が流れるようになっている。

コミュニティFM専用

4月から岩手県一関市が導入する。

 コミュニティFMとは従来のFM放送より狭い範囲に発信される、地域密着型のラジオ放送のこと。同社が開発したラジオ端末は、このコミュニティFM専用。ラジオとしてはひとつの地元放送局しか聴くことができない。

 しかし、災害時には、市や消防署からの緊急情報を自動で受信できるようになっているのが大きな特徴。たとえ電源が切れていたとしても、端末は電波をキャッチし、フルボリュームで緊急放送を流す仕組みになっている。

 屋外の防災緊急放送は意外に聞き取りにくいもの。相模原市内でも東日本大震災の際、「ひばり放送がよく聞こえない」との声が市役所に多く集まったそうだ。「ラジオは防災情報取得の最強のツールになります」(中澤社長)。この端末には電池が内蔵されており、停電時でも使用が可能。430グラムのコンパクトな作りとなっている。

 実は、同社は岩手県に3つの関連会社を構えており、いずれも今回の震災と津波で大きな被害を受けた。宮古市では社員の家族が犠牲となり、陸前高田市では社屋、ほとんどの社員の住宅が流されてしまった。そして、今回、災害で経験したことを活かそうと、防災用にもなるコミュニティラジオ端末の開発に着手。無線機器製作で培った「持っている高周波技術の全て」を結集して作り上げたそうだ。

56,000戸

4月から運用

 このラジオは春から被災地・一関市で使用される予定。当初同市では今年末をめざし、コミュニティFMの開局と、「緊急告知ラジオ」の導入を検討していたが、震災の影響を受け、事業を前倒し。4月に一関市全戸、約56,000戸へ同社のラジオ端末が無償配布される。「災害時や停電時にとても頼りになる。住民にしっかり情報を伝えられるラジオになれば」と中澤社長。今後は相模原市にも導入を働きかけるそう。
 

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