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「顔の見える消防団」積極PR 交付金でポスター、チラシ

公開:2013年5月16日

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 相模原市消防団南方面隊第3分団(大久保健分団長)ではこのほどポスター200枚=中面ページに写真、チラシ5000枚=写真、を作成し、積極的なPRを行っている。「地域の中の消防団」「顔の見える防災活動」を知ってもらうことが目的。

 同分団では各部の部長7人が中心となり、昨年度からこの取り組みを実施。南区大野南地区の地域活性化事業交付金制度を活用し、ポスター、チラシ、のぼりを制作した。市内において、分団・部が独自にリーフレット等を作成し、団員の確保に務めている所はあるが、交付金をつかっての試みは第3分団のケースが初という。「交付金制度のおかげで実施できました。それまでこういった積極的な活動は難しかったです」と団員は話す。

 ポスターは消防団員の募集がメイン。チラシでは活動、詰所の紹介、防災のポイントなどがきれいに整理され、記載されている。それぞれ団員らが地域で配布・掲示を行っているほか、各自治会での回覧や掲示もはじまっている。

 「新団員の確保はなかなか難しい。なので、現在のメンバーが辞めることもできず、高齢化が進んでいる現状です。

まちは自分たちで守る

 メンバーの固定化は各団員の負担増にもつながっている」(同団員)。消防団員は、普段は本業で働いているが、火災などの災害時には消防活動を行う。市内の団員数は今年4月1日現在1525人(定数1698人)。同分団は79人。昨年4月1日時点では86人で、年度が変わり、今回はじめて「充足率が90%を割る」状況になったそう。市では「消防団は、地域に『住んでいる』『働いている』皆さんの参加によって成り立っています。一緒に力を合わせて愛するまちを守る『消防団』の活動をしましょう」と入団を呼びかけている。

 「消防団の他にも、地域には自治会はじめ沢山の団体があって、それぞれが危機意識をもって取り組んでいると思います」(同団員)。高齢化などによる地域コミュニティの喪失は顕著だ。「様々な取り組みがつながり、『顔の見える地域』になっていくことが大切ではないかと。今回の消防団の活動がコミュニティづくりにつながれば」。

 南区を所管する南方面隊では第1(麻溝)、第2(新磯・相武台)、第3(大野南・大野中・東林)、第4(相模台)の4つの分団に分かれて活動が行われている。そして、それぞれの分団の下に部が存在する。なお、第3分団には現在7つの消防団(部)があるが、平成26年度から大野台地域に8つ目の「大野台消防団」が創設される予定(現在は大沼消防団の所管)。

▼大久保健分団長「消防団は地域密着の組織。災害があれば『自分たちのまちは自分たちで守る』の掛け声のもと、防災活動にあたる役割を担っている。『顔の見える消防団』として、地域の方々と一緒に取り組んでいきたいと思っています」
 

左から渋谷公充副分団長、西口卓也古淵部長、阿部善博中和田前部長、井出達也副分団長
左から渋谷公充副分団長、西口卓也古淵部長、阿部善博中和田前部長、井出達也副分団長

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