神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

就労に悩む若者を支援 イオンで職場体験 サポステ・市の3者協働で

社会

公開:2011年6月16日

  • LINE
  • hatena
商品陳列や接客などを体験
商品陳列や接客などを体験

 働くことや自立に悩む若者の就労支援などを行う団体「さがみはら若者サポートステーション」(佐藤洋作代表/西橋本)。同団体と相模原市、イオンリテール(株)が協働し、就労意欲がありながらも仕事に就けずにいる若者を対象とした職業トレーニングがイオン橋本店と相模原店で5月19日〜6月14日まで実施された。市と同団体が、民間企業で就労支援活動を行うのは今回が初。

 2年前に、厚生労働省と相模原市の認可を受けて、働くことや自立に悩む若者とその家族のための相談機関として設立された「さがみはら若者サポートステーション」。「働きたいけれど働けない」「引きこもりだったので自信がない」などといった若者のために、相談に乗るだけでなく、交流スペースを設けるほか、職場体験の実施、ハローワークへの案内なども行っている。同団体には、市内だけでなく、近隣地域から約400人の若者が登録しているという。

 今回、実施したこの職業トレーニングは、今年2月に、相模原市とイオンリテール(株)との間で結んだ地域活性化包括連携協定の中に、事業実施の要綱が盛り込まれていることから実現。これまでに、同団体の登録者が市役所で職業トレーニングを行ったことはあるものの、民間企業で行うのは初となる。引きこもりや挫折を経験している人が求職活動をする中で、事前にトレーニングを受け、働くことへの自信や意欲を喚起することがねらいだ。

 今回のトレーニングでは、同団体に登録する10人が、イオン橋本店と相模原店で約一ヵ月にわたり、就業体験を行った。トレーニングは、店舗従業員とコミュニケーションを図りながらの実習、接客を通して「お客様視点」の重要性を理解し、顧客との対話を出来るようにすることなどを体験するというもの。企業理念や商品知識の習得のほか、清掃、商品陳列、顧客応対などを学んでいった。参加した22歳の男性は「未経験で失敗を繰り返したけど、やさしい言葉をかけていただいてありがたいです。ひとつひとつの経験を今後の就職活動に繋げていきたい」と、手応えを感じていた。

 今回、受け入れを行ったイオン橋本店では「通常の従業員と同じように取り組んでいただいた。参加した方たちの業務に対して意欲を感じた。今後の活動に対してプラスになれば嬉しい」と話しており、若者サポートステーションでは「市とイオンさんと3者で協議して、今後も継続的にやっていくことを協議していきたい。小売だけでなく、製造業など、受け入れ先の開拓もしていきたい」と話している。
 

さがみはら緑区版のトップニュース最新6

村芝居 5年ぶり上演へ

三ケ木青年会

村芝居 5年ぶり上演へ

大正時代からの伝統行事

4月25日

今年も群泳200匹

佐野川こいのぼり

今年も群泳200匹

4月28日から8日間

4月25日

地域住民の憩いの場に

若葉台団地YYわかば

地域住民の憩いの場に

開設1年半 「盛り上げたい」 

4月18日

20%還元 6月3日開始

相模原市

20%還元 6月3日開始

スマホ苦手派に説明会も

4月18日

開業延期 地元の声は

リニア中央新幹線

開業延期 地元の声は

市内の工事日程は変更なし

4月11日

「ある」県内5自治体

災害時トイレ「独自指針」

「ある」県内5自治体

本紙が33市町村に調査相模原市は国基準で備蓄

4月11日

あっとほーむデスク

  • 8月19日0:00更新 文化

  • 1月11日0:00更新

  • 9月21日0:00更新

さがみはら緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook