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さがみはら緑区 人物風土記

公開日:2026.04.02

相模原市緑区内で作品展を開く「かたかご会 布手芸同好会」の代表を務める 松山 まき子さん 八王子市在住 79歳

  • 松山 まき子さん (写真1)

伝統の押し絵、後世へと紡ぐ

 ○…浮世絵や能などの古典的な図柄から愛らしい動物や花まで、下絵から型紙を起こし古布を被せた厚紙を丁寧に組み合わせて立体感を生み出す「押し絵」。その魅力を伝える指導者として歩み始めて約40年が経つ。4月23日からは城山公民館の教え子たちと共に清流の里ギャラリーで作品展を開催する。「まずは直接見てほしい。古布の風合いや図案の多様さを楽しんでもらえれば」。優しい笑みで呼び掛ける。

 ○…岩手県平泉町出身。幼少期は能楽堂で能や狂言に親しむ日々を過ごす。18歳で上京、結婚後に移り住んだ若葉台で「何か趣味を」と木目込人形づくりを始めた。やがて、より表現の幅が広がる押し絵の虜に。「毎日楽しくて楽しくて」。その姿を見た近所の人たちから「教えて」と頼まれ、約40年前に教室を開講。1998年の国体開催時には選手への記念品制作を町から依頼されるなど、押し絵を通じた地域活動も続けてきた。

 ○…顔書きから構成まで全てが細かい手作業。「全部自分でやらないと気が済まないのよ」と少女のように笑う。最もこだわるのは下絵。画力を磨くため、日本画教室に10年通い詰めた時期も。「30、40代は学び。そこで得たものを50代で応用する。私が教えるようになったのもその頃かな」。技と思いを胸に作品に命を吹き込む。

 ○…元気の源は教室で生徒と顔を合わせること。準備の大変さも「好き」で乗り越える。「趣味のようなものだから」と笑顔。平安時代から続くという伝統ある押し絵。その継承には「若い世代にも加わってもらえたら」と切に願う。「あと何年できるか」と弱音をこぼしつつも、「好きな人がいる限り伝えていきたい」。未だ止まない情熱で、押し絵の魅力を後世へと紡いでいく。

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