全面改修工事を行っていた「海老名市立中央図書館」(高橋聡館長)が、10月1日にリニューアルオープンする。年中無休で午前9時から午後9時まで開館するほか、これまで地下書庫などに収蔵されていた書籍も公開。閲覧可能な蔵書数を12万冊から約25万冊に倍増させ、新たにカフェや書店を併設するなど、利用しやすい環境を整え利用者拡大を目指す。
カフェ・書店併設
海老名市立中央図書館(上郷474の4=写真=)は、昨年春から大手レンタルソフト店「TSUTAYA」で知られる「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)」(以下CCC)と「(株)図書館流通センター」(以下TRC)に運営を委託。今回のリニューアルでは、開館時間や蔵書数の拡充に加え、CCCの特長を生かし、カフェと書店を一体化させた「Library&Cafe」などが導入される。
海老名市に先駆けて同様の運営形態を取り入れた「武雄市図書館」(佐賀県)では県外からも多くの人が訪れ、来館者だけでなく観光客の増加にも貢献。地域PRの面でも大きな話題となっており、関係者は期待を寄せている。
懸念の声も
一方、武雄市図書館ではCCCの関連企業から優先的に本(蔵書)を購入する、いわゆる「選書問題」が発覚。公平な税金の使い方が問われる事態を踏まえ、海老名市議会でも再発を懸念し、議論が交わされるなど、運営形態に対し問題視する市民も増えているという。
高橋館長は、市立中央図書館における蔵書選びについて「共同運営者(TRC)や、市教育委員会に諮ってから購入を決定する」等といった”善後策”を例示。「海老名市とTRCと連携して、幅広い市民に利用してもらえるよう取り組んでいきたい」などと話している(=今号「人物風土記」に関連記事)。
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