サッカーJリーグ「横浜F・マリノス」に今シーズンから加入した 高橋 拓也さん 大滝町出身 26歳
名門の守備支えるGKへ
○…「人生で一番の衝撃」―。Jリーグ屈指の名門から誘いを受けた瞬間を振り返る。所属していたJ3のクラブを退団し、ステップアップを模索していた時だった。移籍先探しは難航。夢見たJ1の舞台はまだ手の届かないところにあると感じていたからこそ、迷いは一切なかった。厳しいレギュラー争いは覚悟の上。伝統あるトリコロールのユニフォームに袖を通し、最高峰の舞台で己を試す。
○…諏訪小3年の時に行われていたフランスW杯、テレビ越しに見た世界のスターたちが「かっこよかった」。すぐに地元の諏訪サッカークラブに入団。ポジションは、当時からゴールキーパーだった。グランドでただ一人違うユニフォームで、グローブをはめる”特別感”がその理由。3つ離れた兄との自主練でシュートストップ技術が磨かれていき、市の選抜チームでキャプテンを務めるなど頭角を現し始めた。
○…活躍が認められ、マリノスのジュニアユースへ。そこはまさに”別次元”。「素人が間違って入ってしまった」と当時の驚きを形容する。ゴールキーパーの中では3人中3番手からのスタート。しかしつまさきの向きから指の使い方など、細かく指導してくれる「恩師」との出会いが状況を変えた。中3時にはポジションを掴み、大きな自信に。ユースには昇格できなかったが、高校、大学、J3とも強豪チームに所属し、レギュラーを張ってきた。そして今季、約10年ぶりに”古巣”へ戻ってきた。
○…横須賀のお気に入りは汐入のスターバックス。「海が見えて、軍艦が通って景色が落ち着く」と穏やかな一面を垣間見せるが、プレー中は大声で仲間に指示を出すコーチング技術に自信を持つ。堅守を誇るマリノスは、元代表選手をはじめとしたリーグ指折りのディフェンダーを揃える。試合に出場し、彼らと共に鉄壁の守備陣を築き上げることが、育ててくれたクラブへの恩返しとなるはずだ。
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