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藤沢 トップニュース社会

公開日:2016.01.29

木造帆船やまゆり
エンジン故障、広い支援を
ネットで資金援助呼びかけ

  • 「エンジン換装後にはたくさんの方にクルージングを楽しんでもらえるよう、体験乗船の規模を拡大していくので、ぜひご協力を」とメンバーら

 1964年東京五輪の来賓用クルーザーとして造船された「帆船やまゆり」。昨年9月、突如エンジンが故障し、エンジン入れ替えや船体修繕が喫緊の課題となった。「NPO法人帆船やまゆり保存会」(中村満夫理事長)は、インターネットで広く支援金を募るプロジェクトをスタートさせた。



 エンジンが壊れたのは、江の島が再びヨット会場に決まり、「2度目の五輪へ」と意気込んでいた矢先だった。陸揚げすると、20年落ちのエンジンのスターターは真っ黒に焼け焦げ、船体尾材の太さ30㎜のボルトも針金ほどの細さに腐食していた。修繕費は350万円にも及ぶことが分かった。「船齢54歳。今まで何とか維持してきたが、会費や寄付だけでは到底足りない」。



 そこで、インターネットを通じて、活動に賛同する個人や団体、企業から広く資金を募る「クラウドファンディング」に目を付けた。



 1月12日から専用ページで資金募集がスタートしており、2月29日までに目標額80万円を目指す。寄付金額は、1000円の少額コースから、最大50万円までの8コースが設定。金額に応じて、バッヂや体験チケットなどの返礼品もある。1月26日現在で集まった支援金は5万9000円(15人)。目標額に達しない場合はすべて帳消しとなり、支援金は0円になる。



 同会は「すでに支援を名乗り出ている人の気持ちを無にしないためにも、また東京五輪で活躍するためにも、皆さんの支援が不可欠です。中高年の方で寄付の方法が分からない場合は事務局にお電話下さい」と話す。寄付はFAAVO(ファーボ)湘南【URL】https://faavo.jp/shonan/project/995で受付中。



 詳細は、同会【電話】0466・41・0307へ。

 

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