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鎌倉版 公開:2015年11月6日 エリアトップへ

北鎌倉駅裏トンネル 議会が補正予算案を可決 市「早期の工事目指す」

社会

公開:2015年11月6日

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トンネル前でイベントを行う「守る会」のメンバーら
トンネル前でイベントを行う「守る会」のメンバーら

 JR北鎌倉駅に隣接する素掘りのトンネルについて、「安全対策」の実施に関する費用を盛りこんだ補正予算案が、市議会で可決された。これを受けて市は、8月に方針を決定した開削工事を急ぐ考え。一方、保存を求めて活動を続けてきた市民団体は「不当な手続きにより決定されたもので、受け入れることはできない。あくまで保存を訴えていく」とする。

 同トンネルをめぐって市は今年8月、第三者機関の報告をもとに「大地震の際に安全性が高い」ことや「坑口を補強する案では景観と安全性の両立が図れない」ことなどを理由に、開削(岩を切り崩す)工法による整備を決めた。

 市はその後、安全対策実施の費用を盛り込んだ補正予算案を、市議会9月定例会に提出。10月30日の本会議で、賛成多数により可決された。

 議会での議決を受け市都市整備部は、工事実施後の景観について地元自治会長らで作る「安全対策協議会」で話し合うとともに、設計作業を進める考え。工事の時期については「未定」とするが「4月28日にトンネルを通行止めにして以降、住民や学生の皆さんに迷惑をかけている。早期に実施したい」とする。

「保存訴え続ける」

 一方、保存運動を続けてきた北鎌倉緑の洞門を守る会(北鎌倉史跡研究会)は11月3日、トンネル前にヤマザクラやビワなどを植えたほか、北鎌倉の風景写真を展示するなどして、景観、史跡としての重要性をアピールした。同会では「開削は不正な手続きで決定されたもので、受け入れられない。あくまで保存を求めていく」(出口茂代表)とする。

 その理由として、建設常任委員会における議員の質問により、市がトンネルの安全性の検証を依頼した「日本トンネル技術協会」の調査に、以前構造調査を実施し、検証を受ける立場のコンサルタント会社が参加していた事実が明らかになったことなどをあげ「公平性が確保されていない」と指摘する。今後は市に対して要望書の提出や新たな保存案の提案を目指すとともに、弁護士とも協議をしているという。

 またトンネルの鎌倉側を出てすぐの場所にある私有地の地権者は「以前から安全対策を実施した上で保存してほしいと訴えてきた。開削のためにこの土地を使わせたくない」として、工事の際に市が使用を求めてきても拒否する考えを示している。

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