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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2017.03.30

プロのバックコーラスとして活躍する
田中 雪子さん
市内出身 48歳

歌声で勇気届けたい

 ○…4人組ロックバンド「ワンオクロック」が、全国から集まった17〜19歳の男女1千人と一夜限りのステージを繰り広げた「ONE OK ROCK18祭」。1月にNHKで放送され、反響を呼んだこのイベントで、オーディションを通過した参加者たちの合唱指導を担当。昨年9月〜11月、東京・大阪・名古屋で練習会を重ねた。「歌が苦手な子たちにも必ず成功体験をさせたかった」と時に厳しく、親身に彼らと接した3カ月間。今も数百人とSNSでつながり「ゆっきーさん」と慕われている。

 ○…本職はプロのバックコーラス。24歳の時にオーディションに合格し、松任谷由実の全国ツアーに帯同した。その後、声量豊かな歌唱力が多くのアーティストに認められ、桑田佳祐や倖田來未、福山雅治といったトップアーティストのステージを彩ってきた。本業のほかにも活躍の場は多く、平塚市内でボイストレーニングの講師として個人レッスンもこなしている。

 ○…真土に生まれた。2歳上の姉が弾くピアノの音色に合わせ歌った幼少期。小学校の卒業文集には「動物にかかわる仕事がしたい。でも、なれるなら歌手になりたい」とつづった。大磯高校では軽音楽部に所属、ボーカルとして竹内まりやをよく歌った。「メインボーカルには自信がなかったけど、バックコーラスの仕事を知りこの道に挑戦しようと決めました」。本心と向き合い、高校卒業後から独学で歌に磨きをかけ始めた。19歳の時にはジャネット・ジャクソンにあこがれ、「日焼けサロンに通い詰めちゃいましたよ」となつかしい思い出を笑い飛ばす。

 ○…現在、横浜市青葉区に暮らす。コンサートで全国を飛び回る売れっ子に休みはほとんどなく、自宅で待つ2匹の愛犬が癒しだ。「これからも頂いたお仕事を一つひとつ一生懸命やるのみ。歌声で勇気をお届けできたら」。生き生きとした表情を輝かせながら、生涯現役を誓った。

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